「飲む点滴」ともいわれ、たっぷりの栄養を含む甘酒。冬に飲むイメージですが、実は甘酒は夏の季語。昔の人は暑さでスタミナ切れになりやすい夏に甘酒を飲み、体力を回復させたんだそうです。最近では、スーパーなどでスッキリ飲みやすい甘酒ドリンクも気軽に手に入るので、季節を問わず甘酒を楽しむことができます。
とはいえ、体によいと分かってはいても、独特の麹のにおいや風味が苦手だという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は甘酒が苦手な方でもおいしくいただける、おいしいアレンジアイデアをご紹介します。
甘酒をおいしく活用するポイントは?
近年の発酵食品ブームもあり、数多くの甘酒が店頭には並んでいます。中には、どれを選んだらいいか分からない方も多いかもしれません。そこで、アレンジして使うのに適した甘酒の選び方のポイントを解説します。
米麹の甘酒を使う
甘酒には次の2つの種類があります。
- 酒粕で作られた甘酒
- 米麹で作られた甘酒
酒粕で作られた甘酒は、アルコールが微量に含まれることがあり、妊婦さんや子どもが摂取する際には注意が必要です。また、そのままでは甘みがないため、砂糖などを添加して作られています。酒粕甘酒にも多くの栄養が含まれているのですが、今回ご紹介するアレンジ方法に適しているのは麹の自然な甘みが特徴の米麹甘酒。購入する際は注意してくださいね。
余計な甘みが足されていない甘酒を選ぶ
米麹甘酒の中にも、砂糖や甘味料が足されているタイプもあります。甘酒そのものにブドウ糖など多くの糖質が含まれているので、よりヘルシーに甘酒を楽しみたいなら、米麹と米のみを原材料としたタイプを選ぶのがおすすめです。
甘酒アレンジアイデア
つづいて、甘酒のアレンジアイデアをご紹介します。甘酒が苦手な方でもおいしく楽しめるアイデアを集めました。
1.スムージーにプラスして
甘酒が苦手な方におすすめなのが、フルーツや野菜で作るスムージーに入れる方法です。米麹の風味が薄まり、おいしくいただけます。また、砂糖を入れなくても甘くなり、ギルティフリーなスイーツドリンクとしてもおすすめ。使うフルーツや野菜はお好みですが、相性のよい組み合わせをご紹介します。
- バナナ×ヨーグルト×甘酒
- 柿×甘酒
- 小松菜×パイナップル×甘酒
- ブルーベリー×ヨーグルト×甘酒
- アボカド×甘酒
このほかにも、自分の好みの組み合わせを見つけてみてくださいね。
2.ヨーグルトに混ぜて
甘酒はヨーグルトに混ぜて食べるのもおすすめです。たんぱく質も一緒に摂れて、栄養価もアップします。甘酒とヨーグルトを混ぜる割合によって味や舌触りが変わり、フルーツやグラノーラなどをトッピングしたデザート風ならヨーグルト多め、ドリンク風なら甘酒多めの割合で作るとよいでしょう。はちみつやジンジャー、きなこなどをトッピングしてもいいですね。あらかじめヨーグルトをしっかり混ぜておくと、均等に混ざりやすくなります。
3.砂糖代わりの調味料として
甘酒はその甘みを活かして、砂糖代わりに使うこともできます。甘さだけでなく、コクもプラスされてよりおいしく作れます。肉や魚の照り焼き、煮物やポタージュなど、さまざまな料理に砂糖の代わりに入れて活用できます。栄養価もアップし、健康にもつながるなど、いいことずくめ! 好みに合わせ、味見をしながら入れる量を調節してくださいね。
4.肉や魚を漬け込んで
肉や魚を甘酒に漬け込むと、米麹の力で身がしっとり柔らかに仕上がります。甘酒だけでなく、味噌などを混ぜて一緒に漬け込むと下味がしっかりついて一石二鳥です。ビニール袋に甘酒を入れ、その中に肉や魚を入れて中の空気を抜き、半日から1日ほど冷蔵庫で休ませます。あとはフライパンやグリル、オーブンなどで焼くだけでOK。手軽に作れてうまみも栄養価もアップできるのがうれしいですね。
甘酒はおいしい万能食品
甘酒はそのまま飲むだけでなく、さまざまなアレンジを楽しんだり、調味料として活用したりできる万能食品です。甘酒がちょっぴり苦手だという方も、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。きっと、甘酒のおいしさに出会えるはずです。
【参照サイト】marukome 甘酒を使ったレシピ特集
【参照サイト】marukome 砂糖の代わりに糀甘酒を!料理研究家・あまこようこさんの新提案
【参照サイト】文部科学省 食品成分データベース 甘酒
みすみぞの いずみ
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