カジュアルからビジネスまで。暖かくて自然や動物にも優しい、サステナブル素材のダウンジャケットは?

ダウンジャケット

羽織るだけでポカポカと温めてくれるダウンジャケット。寒い冬には欠かせない、一枚は手に入れておきたいアウターのひとつです。しかしその裏に、「ダウン」をめぐる問題があります。

ダウンに使われるのはアヒルやガチョウなどの水鳥の羽毛で、動物愛護の観点から問題になっています。最近では、羽毛を使わないダウンジャケットも登場しています。

以下では、自然環境や動物にも優しい素材で作られたダウンジャケットを3つピックアップしてご紹介していきます。

「木に実るダウン」と呼ばれる植物繊維のカポック

カポック

最近、羽毛の代わりとして注目されているのが、植物の「カポック」です。カポックとは、東南アジアや中南米、アフリカなどに広く自生するセイバ属の落葉高木で、その実から採れるワタが羽毛のようにあたたかく、サステナブルな素材として注目されています。

カポック

カポックの木の実は20センチほどで、アーモンドを大きくしたような見た目をしています。このなかに詰まっている非常に細かい綿状の繊維が天然素材のカポックです。動物の搾取がないことはもちろん、自生力の強さゆえ農薬や化学肥料が必要なく、また、木の実を使うため森林伐採に繋がらないなど、サステナブルな素材です。

これまでも、救命胴衣やぬいぐるみの詰め物として使われてきたカポックの繊維は、羽毛の代わりにダウンに適しています。コットンの1/8の軽量さ、保温性・撥水性という特徴も「木に実るガウン」と呼ばれる理由です。

●KAPOK KNOT(カポックノット)

カポックノット
カポックの実に注目し、その繊維を素材として採用することで脱・羽毛を目指すのが、大阪発の「カポックノット」。老舗アパレル企業、4代目の深井喜翔氏が創業したブランドです。

家業を継いでファッション業界のサステナビリティを見つめたときに、カポックに着目し現地へと出向き、直接契約を結びました。現在ではオリジナル商品開発のほか、自社開発したカポックシートをアパレルへ提供もしています。

ファッションを楽しむため、そして未来について考えることの両立を目指して誕生したカポックノット。持続可能なアパレルとして挑戦を続けています。

【関連サイト】カポックノット

アクティビストの二階堂ふみとのコラボモデルにも注目

カポックノット

アクティビストである女優・二階堂ふみさんも、カポックノットの考えに共感したひとり。実は「アニマルフリーなファッションにも、デザイン性や選択肢が出て欲しい」という考えがあったのだそうです。

そこで実現したのが、カポックノットと二階堂ふみさんのコラボデザインです。すでに完売してしまったSCARF(スカーフ)をはじめ、TRENCH(トレンチ)、CHINA DRESS(チャイナドレス)の3モデル。洗練されたデザインとサステナビリティが、どちらも叶ったおしゃれダウンは要チェックです。

二階堂ふみさんとのコラボアイテムの収益の一部(10%)は一般財団法人 犬猫生活福祉財団、Honey’s Farm Sanctuary、Foster Salon.japanといった、アニマルライツを追求する3団体に寄付されます。

また、2023年1月22日(日)まで、「3周年記念オンラインストア送料無料キャンペーン」を実施しています。決済ページにて、「3rdanniversary」のクーポンコードを入力すると、送料が無料になります。

【オンラインストア】カポックノット × 二階堂ふみコラボアイテム
【関連ページ】二階堂ふみ×KAPOK KNOT、アニマルフリーファッションの可能性を伝えるコラボレーションアウターを販売中!

リサイクルポリエステル

リサイクルポリエステル
再生繊維という素材を目にする機会が増えています。その代表的なものがリサイクルポリエステル。繊維製品やペットボトル・フィルムくずなど、人工的なポリエステルを原料として作られた素材です。

なかでも最近注目されているのが、ペットボトルから作られた素材です。日々膨大な量が消費されているペットボトル入りのドリンクの容器を、ごみとして処理せずリサイクルして再利用しようとする動きが盛んになっています。

リサイクルポリエステルは強度、耐久性、形状安定性などに優れており、アパレル素材としてもシワになりにくく型崩れを起こしにくいのが強みです。さらに速乾性が高く肌触りがサラッとしているのも特徴です。

●SAVE THE DUCK(セイブ ザ ダック)

save the duck

ペットボトルのリサイクル素材を使用した「RECY」シリーズ

「世界中で搾取されている羽毛やあひる(ダック)たちを守りたい」という信念に基づき、最先端の技術で開発した再生素材を主原料に、自然環境や動物に優しい製品を展開する、イタリア・ミラノ発のSAVE THE DUCK。

ダウンの中綿にはダウンフェザーの代わりに開発した「PLUMTECH(プラムテック)」を採用しています。使用済みのペットボトルを粒子状にしたものをポリエステル繊維に絡めたもので、サステナビリティだけでなく保温性や通気性に優れた機能性を備えた素材です。

世界的に活躍するクライマーが、プラムテックを採用した特注のマウンテンスーツを着用してエベレストやK2の登頂に成功。リアルダウンに匹敵する軽さと高い保温性、通気性、速乾性が実証されています。

【公式サイト】SAVE THE DUCK
【関連ページ】アニマルフリーダウンのSAVE THE DUCK!丸ビルのポップアップストアをレポート

リサイクルダウン

【ジュン】回収BOX店舗

ロペ・ピクニックなどのJUN(ジュン)グループでは、2022年10月より、全国155の店舗でダウン製品の回収を行なっている

リサイクルダウンとは、古くなったダウン製品を回収し、羽毛の洗浄を行い、新しいアイテムとして生まれ変わらせる取り組みです。すでに世に出回っている羽毛のため、リアルダウンの温かさはそのままに、水鳥から羽毛を搾取することもありません。

このリサイクルダウンの取り組みは、大手のアウトドアメーカーなどの多くのアパレルでも始まっており、「Green Down Project(グリーンダウンプロジェクト、GDP)」の回収ボックスを置く店舗も増えています。

【関連ページ】JUN(ジュン)グループが、不要ダウン回収キャンペーンを全国で展開

●patagonia(パタゴニア)


アウトドアブランドのひとつ、パタゴニアでもリサイクルダウンを使ったダウンジャケットを販売しています。2022年秋冬シーズンの製品ラインでは41製品がリサイクルダウンを使用。今後は、リサイクルできるダウン製品を増やすことを目標のひとつとしています。

【公式サイト】リサイクル・ダウン|パタゴニア


リアルダウンに匹敵するあたたかさのサステナブルな素材を使ったダウンジャケットをご紹介しました。植物素材のカポックや、リサイクルポリエステル、リサイクルダウンなど、羽毛を使わないダウンも増えています。素材や製造過程において、動物にも優しく環境負荷の少ないダウンジャケットを、今後の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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mia

旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ ・アロマ検定一級 | バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、AUSに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストに。 ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。現在は自然に沿った生き方を実践しながら発信中。地球と人に優しい暮らしのヒントをお届けします。