三菱地所保有ビルの災害備蓄食品を使用して作るクラフトビール「Loop Marunouchi」が誕生した。株式会社Beer the Firstと東京丸の内エリアの建物を管理している三菱地所株式会社で、丸の内の建物で賞味期限を迎える災害備蓄品をクラフトビールにアップサイクル。丸の内・東京駅近辺にて商品を販売することで、「丸の内の地産地消」を目指す。
「フードロスにクラフトビールで挑戦する会社」をスローガンに掲げるThe Beer Firstは、「自然とわたしに美味しい一杯」を目指し、日本各地で廃棄予定だった食材をクラフトビールへアップサイクルする事業を2021年に開始している。
第1弾では横浜高島屋 地下食料品「ベーカリースクエア」の廃棄間近のパンを原料とした、ホワイトエールスタイルの「RE:BREAD」を販売。第2弾では、災害備蓄品である「乾パン」と「アルファ米」を原料としたクラフトビール「White ThumbRice」と「Brown Thumb Kanpan」を打ち出した。第3弾としては、有名製麺所「浅草開化楼」と創業170余年の老舗「山本海苔店」協力のもと、麺から作る醤油ラーメンのためのラーメンクラフトビール「華麺舞踏会 醤油との出会い」を日本で初めて開発し、発売してきた。
また、同社は東京都が2030年食品ロス半減に向けて展開する「フードテックを活用した食のアップサイクル促進事業」のモデル事業に選出されており、現在は東京都ESGパートナーとして東京都とフードロス削減を目指してる。
商品のラベルには、ビアイラストレーターとして活躍する「イソガイヒトヒサ」さんが、丸の内を代表するビルのひとつである丸の内パークビルディングと丸の内仲通りをデザイン。国内クラフトビールメーカーのアートワークを複数手がけているイソガイさんによって、丸の内の「アーバン」な印象と、アップサイクルが持つ「エコフレンドリー」感の両方が表現されている。思わず手に取りたくなる、洗練されたデザインだ。
販売場所は大丸 東京店、リカーズハセガワ本店など、都内5ヶ所。循環型社会に貢献できるクラフトビール。取り組みに賛同する人はもちろん、味が気になる人にもぜひ試していただきたい。
【参照サイト】Beer the First
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