デザインと履き心地、そしてサステナビリティも。すべて妥協しない「Kesou Pumps」

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Kesou

毎日履く靴は、デザインと快適な履き心地にこだわりたいもの。そこにもうひとつ、「環境にやさしい」という視点を追加してみませんか?「おしゃれは足元から」という言葉があるように、足元から「サステナブル」を意識できる靴があります。

サステナブルなシューズとは、素材調達や生産、販売、廃棄の工程で、できる限り環境負荷を減らして作られた靴のこと。サステナブルファッションのアイテムとしても注目されています。今回、大量生産・大量廃棄に疑問を投げかける新ブランドKesou(ケソウ)から、サステナブル素材を使い、受注生産で展開するパンプス「Kesou Pumps(ケソウ パンプス)」が誕生しました。

人にも地球にもやさしいKesou Pumps。履いてみてわかるその心地よさ

Kesou Pumpsは、環境に配慮された素材で作られているだけではなく、足が痛くなりにくい履き心地や、豊富なカラーバリエーションが魅力。どんなスタイルにでも合わせやすい洗練されたデザインです。

自宅に届いた際の梱包は、リサイクル素材の段ボールの中に「Kesou」のロゴが入った不織布の巾着がひとつ。余分な包装やチラシなどが一切ないシンプルな梱包でした。

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実際に足を入れてみると、とても軽く伸縮して靴下のような気軽さで履けます。かかとを中心にしっかりホールドしてくれるので、一日中歩いても疲れ知らずです。赤ちゃんを抱っこしながらかがんだり走ったりしても、姿勢にあわせて柔軟にフィットします。
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私は足幅が広くて靴えらびにも普段苦戦していますが、Kesouのパンプスは伸縮する素材で、難なくフィットしました。つま先の形が見えることもあるので、気になる方は浅ばきの靴下を合わせるといいかもしれません。

今回はKesouを展開する(株)okos(オコス)サステナブルビジネス事業部の長野未来さんと伊藤みのりさんに、Kesou Pumpsのローンチに至るまでの過程やサステナブルな取り組みについてお伺いしました。

長野さん伊藤さん

(写真左から)株式会社okos サステナブルビジネス事業部 伊藤みのりさん、長野未来さん

Kesou(ケソウ)という名に込めた、立ち上げの想い

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Kesouはかねてから、社会課題の解決とお客さまの靴に対する悩みを両軸で解決できるものづくりを目指してきました。2,000名の女性にアンケートをとったところ、「本当はパンプスが履きたいのに、足の痛みや疲れへの不安から、ついラクに履ける靴を選んでしまう」という方が約7割を占めていました(2019年7月 エポスカード会員2,000名に調査)。そんな女性の願いを叶え、地球にもやさしいパンプスを作ろうと、履き心地のよさを研究し、理想の素材を探し求め、試作を繰り返し、Kesou Pumpsは生まれました。

長野さん:Kesouという名前は、想いをかけることを意味する古語「懸想(けそう)」から生まれました。使う人、作り手、環境に想いをかけて、ひとつひとつ丁寧にものをつくってお届けするという想いが込められています。

伊藤さん:以前イベントでKesou Pumpsを試していただいたお客様からも「こういう細いデザインに憧れてはいたけど、痛くて履けないとあきらめていました。初めてのポインテッドです!」と、喜びの声が上がりました。おしゃれで履きやすいKesou Pumpsを履いて、多くの女性にウェルビーイングな毎日を過ごしていただけたらと思います。

靴のロスをなくしたいから、パンプスの受注生産に挑戦したい

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Kesouが受注生産を展開するようになった背景には、履かれることなく捨てられるパンプスの存在がありました。近年「大量生産・大量消費・大量廃棄」という、ファッション業界が抱える問題が浮き彫りになっています。そういった課題を解決できたらという想いから、靴のロスを出さない方法を模索し、注文を受けてから生産する「受注生産方式」に踏み切りました。

長野さん:Kesou Pumpsのプロジェクトが立ち上がった時に、サステナブルなパンプスを作りたいと思いました。履かれることなく捨てられるパンプスの存在を知り、サステナブル素材にこだわった商品づくりに加え、従来の生産方法を見直し、受注生産にて販売することにしました。それが、作り手や環境を守ることにつながっていくと考えたのです。

一方で靴を選ぶ際には「足が痛くならない」「長時間履いても疲れない」など、足の形やサイズ、歩き方といった身体的な特徴との相性や機能も重視されます。そのため、試し履きが難しい受注生産・販売で商品を選んでもらうには課題も多い、と伊藤さんは言います。

伊藤さん:商品購入後のサイズ交換を送料無料で行っています。また、全国のショッピングモールなどでイベントを開催し、実際に商品を見て、試し履きしてもらえる機会を増やしていく予定です。

長野さん:課題は多いけれども、大量生産・大量消費への「No!」を掲げるつもりで、今後もオンラインでの受注生産をメインに販売していく予定です。

足がキレイに見えるも、履き心地も、サステナビリティも

Kesou
Kesou Pumpsにはさまざまなこだわりが詰め込まれています。長野さんや伊藤さんが第一に意識したのはKesou Pumpsのデザインと履き心地です。まずは靴として魅力ある商品を作る。長く履いていただくこともサステナブルな選択なので、デザインと履き心地のどちらも妥協せずによいモノを開発したいと、長野さんは言います。

長野さん: ずっと履き続けてもらえるようなパンプスを目指し、サステナブルだということと同じくらい、歩きやすさや疲れにくさにもこだわって作りました。少し履いて「痛いから」と捨てられてしまわないように、履き心地に満足していただきたい。そのため、履き心地のよいサステナブル素材を探すことに多くの時間を費やしました。

さらに、受注生産にしたことによって、サイズを19.5cm~27.0cmまで展開できるようになりました。今までサイズがなかった方や、足が痛くて今までパンプスをあきらめていた方など、幅広いお悩みをお持ちの方からご好評をいただいています。

そうした履き心地を実現し、地球環境にも良い靴を作ろうと、靴に使うサステナブル素材を探すのに多くの時間を使ったそうです。
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長野さん:Kesou Pumpsのアッパー部分にはペットボトル再生糸を、アウトソールには天然ゴム主体の素材を、そしてインソールには衣料品の端材をリサイクルした再生ポリウレタンを使用するなど、主要素材にはすべてサステナブル素材が用いられています。アッパーのペットボトル再生糸には、北千住マルイに設置したペットボトル自動回収機で回収したペットボトルを使用。また、配送箱やパンプスを入れる巾着袋にもリサイクル素材を使用しています。

さらに、使用資材を最小限に抑えるために、靴箱+配送箱の二重梱包をやめるなど、ごみをできるだけ出さない取り組みも進めています。緩衝材や詰め物の紙を省き、大きめの巾着袋がパンプスを守ります。巾着袋は再利用可能なので、旅行時のインバッグなどに活用できます。また、足に合わないなどの理由で使われないまま廃棄される靴を減らす取り組みとして、返品やサイズ交換を無料でできるようにしました。

伊藤さん:選択したパンプスがたまたまサステナブルだった。そう思っていただけるように、サステナブルという言葉以上に、デザインは特にこだわって作りました。

足がきれいに見えるように、甲部分のカッティングの深さや形状、流れるようなサイドのラインに加え、足が曲がる部分にも工夫を凝らしました。フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎない絶妙なデザインで、どんなファッションにも合わせやすいパンプスになっています。

Kesou Pumpsを通して今よりもサステナブルな社会に


そしてもうひとつ、Kesouがやりたいこと—それは、共感いただける方と輪を広げていきながら、サステナブルな選択がもっと気軽で当たり前な世の中を目指していきたいと考えています。

伊藤さん:Kesouでは、みなさまと一緒にモノづくりをしていきたいと思っています。これまでも多くの方にインタビューやアンケートを行い、いただいたお声を商品開発に活かしてきました。

今回、直接交流できる場として、Kesou Pumpsに共感していただけるような人たちが集まるプラットフォームの構築のため、非公開の専用インスタグラム「Kesouプロジェクト」を開設しました。商品化されるカラーの投票や、最新サンプルをお見せするなどして、一緒に作り、一緒に知る。そんな場所を作れたらと思っています。

またKesou Pumpsは従来のパンプス生産と比較すると、CO2の排出量を削減することができています。使う素材の種類を減らしたり、重さを軽くしたりする。さらに、受注生産方式を取り入れたことなどから、従来のパンプス(※)と比べて約3kg/CO2を削減できました。また、北千住マルイのペットボトル回収機では、設置から1年弱で10万本以上ものペットボトルが回収されました。(※):グループ会社製品比較

今はパンプスを中心に販売しているKesouですが、今後はライフスタイルブランドとしてパンプス以外のアイテムの展開していく予定だと長野さんは話します。

長野さん:Kesouパンプスが誕生してもうすぐ1年。まだまだ小さなブランドですが、環境にとっても使う方にとっても、やさしい選択を増やしながら、毎日に寄り添える存在になっていければうれしいです。そのために、社会課題の解決と使い心地の良さ、デザインのどれも妥協せずにより良いものをつくる。生産から販売まで、すべてのプロセスを見直しながら、環境負荷を低減する取り組みを検討していきたいです。そして、共感いただける方と一緒にサステナブルな未来を目指していきたいと思います。

編集後記

インタビューを通して、Kesouの「おしゃれで履き心地の良いサステナブルなパンプスを作る」という強い想いを感じました。環境に配慮した素材で作るだけでは、結局最後は廃棄されてしまうので、ファッション業界が抱える大量生産や大量廃棄の根本的な問題解決にはなりません。

ファッションのなかでも靴、特に女性用のパンプスは、足に合うかどうかが重要なので、試し履きした後に購入する人が多いはず。そうしたアイテムを受注生産で展開するところに、大量生産・大量消費・大量廃棄という課題に本気で取り組む姿勢を感じました。

将来的には修理サービスを充実させ、一足を長く履いてもらう、それでも使えなくなったパンプスは回収するといった仕組みを作りたいそうです。

そんなKesouのぶれない想いが、サステナブルな選択をもっと気軽に、当たり前にできる世の中が広がっていくきっかけになるのではないでしょうか。Kesouの今後の動きにも注目です。

POP-UP STORE情報

Kesou Pumpsについては、こちらのサイトから詳細を見ることができます。また、
・11月16日(水)~30日(水)マルイファミリー溝口2F
・11月18日(金)~28日(月)モラージュ菖蒲 2F 6番街 特設会場
にてPOP-UP STOREが開催されます。興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

また、Kesou Pumpsの詳細については下記のインスタグラムで紹介されているので、気になった方はぜひチェックしてください。

【参照サイト】Kesou Official | 足元の常識が変わるパンプス
【参照サイト】Kesou Instagram
【参照サイト】Kesouプロジェクト Instagram
【関連ページ】ラクに履けて地球にもやさしい。サステナブル素材のパンプス8選
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Life Hugger 編集部

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