2022年2月24日に、ロシアがウクライナへの侵攻を始めてから、約2週間が経つ。
CNNの3月6日の報道によると、ウクライナは食料不足に陥る可能性が高まっており、同国政府は肉、ライ麦、オーツ麦、そばの実、砂糖、キビ、塩の輸出を停止すると発表したという。また、小麦、トウモロコシ、鶏肉、卵、油の輸出は、経済省が許可した場合のみ可能になる。
国中のスーパーマーケットでは、食料品の品薄状態が続いているとも報道されている。人が生きるうえでの基本である「食」を守るために、私たちにできることはないだろうか。
国内最大級の料理レシピサービスを展開するクックパッド株式会社は、3月7日から3月13日まで、「Power of cooking」という特設サイトで、ウクライナの現在の環境下でも作ることができる料理のレシピを募集している。
サイトは日本語と英語で展開されており、世界中の人がレシピ情報を提供することが可能だ。
情報を提供するには、専用フォームに、クックパッドに掲載されているレシピのレシピIDを記入して送信する。自分で投稿したレシピでも、自分以外の人が掲載したレシピでも構わない。
同サイトを通じて集まったレシピは、ウクライナ語に翻訳し、ウクライナ版クックパッドを利用するユーザーに提供される。そのため、サイトでは、日本語のレシピをウクライナ語に翻訳できる人も募集。また、現地における食や料理の状況を知っている人からの情報提供も歓迎している。
同社は、ウクライナの現地スタッフへのヒアリングに基づき、以下に該当するレシピを募集している。現地では食料や水が不足しており、十分な調理設備もないため、限られた食材と調理環境でおいしく作れる料理が求められているという。
- 限られた食材で作るパン、パイ、クッキーなどのレシピ
- 電子レンジで作るパン、パイ、クッキーなどのレシピ
- 時間をかけずに安く作ることができるレシピ
- ガスがなくても料理できるレシピ
- スロークッカー(電気で食材を加熱調理する調理家電)でつくる料理のレシピ など
サイトでは、ウクライナに暮らす人が料理によく使う食材が紹介されており、そちらも参考になるだろう。
ロシアとウクライナが、どうしてこのようなことになるのか分からず、混乱している人も多いだろう。Power of cookingを通じた支援など、今の自分にできることをしながら、少しずつ事実を整理していけばいいのではないだろうか。
混乱を極めるウクライナでは、「とにかく何か食べなくては」という会話が交わされる場面が、多々あるだろうと想像する。夜は世界中に等しくやってきて、人は今日も食べて眠る。そんなウクライナの人々の日常に、思いを馳せたい。
※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「IDEAS FOR GOOD」からの転載記事となります。
【参照サイト】 Power of cooking
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