SDGs認知率は約9割に。環境のために実施していることTOP3は?

SDGS認知率

浄水器メーカーの「BRITA Japan(ブリタ ジャパン)」は、9月25日(日)からスタートした「SDGs週間」に合わせ、全国16〜65歳の男女638人を対象とした「SDGsに関する意識調査」を実施した。「プラスチック資源循環促進法」施行から約半年が経とうとしているが、世間のSDGsの認知度やイメージはどのように変化しているのだろうか。

「『SDGs』という言葉を知っていますか?」と聞いたところ、「聞いたことがない」と答えた人はわずか10.8%だったのに対し、「聞いたことがある〜知っている」と答えた人は89.2%と高い認知率であることがわかった。

SDGs認知率は約9割、環境のために実施していることTOP3は?

「聞いたことがある〜知っている」と答えた人を具体的に見ると、「聞いたことはあるが概要はほとんど知らない」が20.7%、「概要は知っているが目標は把握していない」が34.6%、「それぞれの目標についてもある程度知っている」が25.1%、「概要・目標等、すべて把握している」が8.8%という結果に。

「現在、何かしらの行動をしていますか?」では、「とてもしている」が7.8%、「少ししている」が46.2%で、合計54.0%がSDGs達成に向けた何かしらの行動をしている。

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「SDGsへの取り組みを行う企業」への印象を見ると、「とてもポジティブな印象を持っている」が19.3%、「おおよそポジティブな印象を持っている」が66.8%で、合計86.1%だった。

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アンケート回答者の多くが、SDGsへポジティブな印象を持ち、自身の行動にも何らかの影響を与えているようだ。

具体的に、SDGsの目標17項目で関心があるものについての結果を「全世代」と「Z世代(概ね1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代のこと)」で比較したところ、全世代は「海の豊かさを守ろう」(27.0%)や「安全な水とトイレを世界中に」(25.5%)が上位にランクイン。

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Z世代は、「ジェンダー平等」(33.3%)や「質の高い教育」(21.2%)などが上位にランクインしている。

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共通して上位にランクインしているのは、「貧困をなくそう」や「すべての人に健康と福祉を」、「飢餓をゼロに」、「住み続けられるまちづくりを」、反対に回答率が低かったのは、「パートナーシップ」や「エネルギー」、「つくる責任、つかう責任」、「産業と技術革新の基盤」となっている。

「環境保全に関する取り組みを実践していますか?」を見ると、51.4%が「実践している(とてもしている/少ししている)」と回答。

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具体的にどんなことをしているか聞いたところ、全世代・Z世代ともに「ゴミの分別」、「エコバッグの使用」、「マイボトルの使用」がTOP3にランクインしている。「フードロス削減」や「再利用できるものを使う」、「ゴミをできるだけ減らす」も高い回答率となっている。

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一方で回答率が低かったのは、「使い捨てプラスチックをできるだけ使わない」や「街中や海沿いのゴミ拾い」、「電気の使い方を見直す」だった。

今回の調査では、SDGsへの認知度や実践度、ポジティブなイメージを持つ人がかなり増えていることがわかった。全体とZ世代で興味関心や重視しているものが異なる点も興味深い。他の世代やジェンダー別、職業別なども気になるところだ。引き続き、こういった客観的な調査やアンケートにも注目していきたい。

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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。