KAPOK JAPAN（カポックジャパン）株式会社は、カポックという木の実に由来する素材を使ったファッションブランド「KAPOK KNOT（カポックノット）」より、初のホームコレクションを発表した。春のファッションアイテムとあわせ、3月21日（火）より順次ローンチする。
カポックは東南アジアに自生する植物だ。その実のワタはコットンの8分の1の軽さで、吸湿発熱の機能をそなえており、「薄くて軽くて暖かい」という衣類に求められる要素を兼ねそなえている。カポックの木は農薬を使わずに少量の水で栽培でき、木の伐採も必要ないため、環境配慮の面でもすぐれた素材だ。
ただ、繊維の短さと軽さがネックとなり、ワタから糸への加工が非常にむずかしく、これまで多くの企業が製品化にトライしたものの、断念してきた経緯がある。KAPOK JAPANは、国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功。2019年のブランド立ち上げ以来、カポックの性質を活かしたアウターなどを生産・販売してきた。
今回は「家で使えるカポックのアイテムがほしい」というユーザーの声に答え、初のホームコレクションを企画。ホームコレクション「KAPOK KNOT HOME（カポックノット ホーム）」、そして春のファッションアイテムコレクション「KAPOK KNOT 2023SS（カポックノット 2023スプリング／サマー）」のラインナップは以下のとおり。
・Kapok Sleep ket（カポック スリープ ケット）
KAPOK KNOTのアウターと同じEthical Down KapokⓇ（エシカル ダウン カポック）を使用した寝具。春夏には1枚掛け、秋冬には毛布代わりになる。心地よい肌触りのテンセルを表地と裏地に採用し、色を変えることでリバーシブルで楽しめる。カラーはオフホワイト、パープル、グリーン、ネイビー、価格は39,800円（税込）。
・Wearable Blanket（ウェアラブル ブランケット）
アウターブランドのノウハウを活かした、着用できるブランケット。袖をとおして羽織れる「Wearable Blanket – gilet -（ジレ）」と、腰に巻ける「Wearable Blanket – skirt -（スカート）」の2種類展開で、どちらもカポックの中綿が入っており、軽さと暖かさを両立している。カラーはベージュ、パープル、グレー、価格はジレが29,800円（税込）、スカートが19,800円（税込）。
・Flying Blanket（フライング ブランケット）
オーガニックコットンの生地にカポックの中綿を入れた、オーソドックスタイプのブランケット。ちょっとしたひざ掛けにちょうどいいサイズだ。植物をモチーフにしたステッチと淡い色合いで、オールシーズン活躍してくれる。カラーはパープル、テラコッタ、イエロー、ブルー、価格は17,000円（税込）。
・KAPOK KNOT 2023SS コレクション
2023SSコレクションに登場したのは、アウターとしても活躍する、羽織れるワンピース。春のコーディネートの主役にもなるモードなデザインがそろう。撥水性があるため気候をとわない機能性の高さも魅力。
ホームコレクションは3月27日（月）まで、東京・神宮前の店舗「KAPOK KNOT MIYASHITA PARK STORE」で先行予約受付中だ。その後、ホームコレクションは3月28日（火）より、2023SSコレクションは4月8日（土）より、店頭およびオンラインサイトにて一般販売を開始する。今回、新たにローンチされたコレクションを購入した先着50名にはオリジナルタンブラーのプレゼントも。
竹やバナナ、りんご、パイナップルなど、身近にあるものから新しい素材を開発し、衣類や生活用品に活かした製品を目にする機会が増えてきた。カポックもそんなサステナブルな新素材として、これから活躍の場が増えることを期待したい。
【参照ページ】KAPOK KNOT 23SS
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斉藤雄二
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