ファンケル、使用済み化粧品容器の回収を101店舗に拡大。対象製品は21種類で分別や洗浄不要

ファンケル回収

株式会社ファンケルが、独自で実施している資源回収プログラム「FANCL リサイクルプログラム」の回収対象店舗を61店舗から101店舗に拡大した。

「FANCL リサイクルプログラム」は、ファンケルグループがサステナブルな取り組みの一環として2021年7月からスタートしたプロジェクトだ。プラスチック製の使用済み容器を回収し、花や緑を育てる「植木鉢」にリサイクルしたあと、横浜市が毎年主催している、横浜の街を舞台に美しい花と緑をネックレスのようにつなぐイベント「ガーデンネックレス横浜」に寄贈している。

ファンケル、使用済み化粧品容器の回収を101店舗に拡大

回収対象店舗は、10月1日時点で東京都41店舗、神奈川県17店舗、福岡県10店舗などを含めた全国10都道府県の直営店舗、回収対象製品はマイルドクレンジングオイル、ピュアモイスト泡洗顔料、化粧液、乳液など21種類。回収ボックスに入れる際、洗浄は不要だが、中身が入っているものは不可、また対象商品以外のものも不可となっている。直営店のみの展開なので、不明な点は近くのスタッフに確認してみよう。

ファンケル、使用済み化粧品容器の回収を101店舗に拡大

回収に協力した人には、返礼品としてファンケルのマイルドクレンジングオイルを型どった「シードペーパー」が貰える。シードペーパーとは古紙を再利用し、さまざまな花の種をすき込んだリサイクルペーパーだ。一晩水に浸け、そのまま土に埋めると数日で発芽する。プレゼントや名刺などにも活用されているそう。

回収した容器は、特例子会社である株式会社ファンケルスマイルにて分別・洗浄・乾燥が行われ、植木鉢にリサイクルされる。今回の回収実施拡大に合わせてリサイクル作業スペースも拡大し、同社で働く障がいのある従業員の雇用確保といった「ダイバーシティ推進」の向上にも力を入れたいとのこと。

ケア用品をはじめ、シャンプーや歯磨きチューブ、薬などの容器にはプラスチックが採用されることも多く、そのほとんどはにおい残りや洗いにくいものばかりで、家庭での適切な処理が難しい。今回の「FANCL リサイクルプログラム」のように、メーカー自身が回収プロジェクトを展開してくれるのは、消費者にとっても嬉しい取り組みではないだろうか。ファンケル製品の空き容器処理に困っていた人は、ぜひ積極的に活用してみよう。

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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。