サステナブルファッションブランド「ECOALF」が渋谷スクランブルスクエアに登場

スペイン発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」の国内3店舗目となる店舗が9月17日、「渋谷スクランブルスクエア」(東京都渋谷区)7階にオープンする。

エコアルフは、Ecoalf Recycled Fabrics, S.L.(エコアルフ リサイクルド ファブリクス)による、リサイクル素材や環境負荷の低い天然素材のみでつくられた衣服や雑貨を製造・販売するファッションブランド。東京・二子玉川(玉川髙島屋S・C)と大阪・梅田(阪神百貨店)に続く出店だが、ブランドを国内展開する三陽商会は、渋谷スクランブルスクエア店を旗艦店と位置付けている。

展開商品は、ブランドの特色であるリサイクル素材や環境負荷の低い天然素材を採用したウエアや主力アイテムのスニーカー、マイボトル生活を提案するBECASUEボトルなど。

スニーカー

他にも、オープンを記念し、リサイクルペットボトルから作られた福井県鯖江市産のアイウエアや、環境問題の解決に向け協業しているパナソニックホールディングスとのコラボ商品が店舗限定で販売される。

また、日本独自の企画「ACTコレクション」から、リサイクルポリエステル100%素材のニットプルオーバー(2万2000円)も先行発売される予定だ。
プルオーバー

店内では海洋ゴミや原料のリサイクル工程をディスプレイする予定。また、三陽商会初の試みとして、各ブランドが店頭で使用していた廃棄予定の木製ハンガーをエコアルフのハンガーにアップサイクルし、店頭で一部使用する。パナソニックHDが手掛ける植物由来のセルロースファイバー成形材料「kinari(キナリ)」を応用しており、25本試作した。
ハンガー

エコアルフは新店舗をオープンする際、都市の文化やアイデンティティに基づいた空間設計をテーマとしており、今回は「Re-mix(リミックス)」というコンセプトを掲げる。Recycle、Reuse、Retryといった言葉と、ストリートカルチャー・ポップカルチャーなど様々な文化の拠点である渋谷をイメージしたという。

店装には、再生可能な資源である鉄やコンクリートを使用。床面を活用したガラス張りディスプレイには、製品の原料となるペットボトル、漁網などの海洋ゴミや、原料が再生される過程のチップやペレットなどを展示。店舗奥に設置したスクリーンからの映像と合わせて、廃棄物が資源に生まれ変わることや「BECAUSE THERE IS NO PLANET B®」(第2の地球はないのだから)、「Waste is only waste if you waste it.」(ゴミは無駄にするからムダになる) といった、ブランドのメッセージを発信するなど、旗艦店としての意気込みを感じさせる。

エコアルフ店内

9月15日~21日はオープニングイベントとして、渋谷スクランブルスクエア7階のイベントスペース「L×7(エルバイセブン)」でブランドについてのエキシビションを実施予定だ。この機会にエコアルフの軌跡や思想を感じてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】ECOALFについて(公式サイト)
【参照ページ】株式会社三陽商会|BRAND|NEWS|「ECOALF 渋谷スクランブルスクエア」9/17(土)オープン。旗艦店として国内3店舗目を出店
【関連ページ】廃棄漁網からアパレル・ファッション向け素材を、リファインバースが開発

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富永周也

地方紙、業界専門紙など日刊紙記者として製造業、流通、地方行政、ファッション、ライフスタイルなど幅広く取材。SDGs、ESGは氾濫ぎみの情報から、本流を探す。プライベートでは一次産業にも興味あり。