ニットやセーター、ダウンジャケットはおうちで洗濯できる!パナソニック洗濯機担当が教える正しい洗濯と干し方のコツは

お気に入りの洋服はなるべく長く、ずっと着続けたいと思うものの、どうしても難しいですよね。特にニットやセーター、ダウンジャケットなどの冬物はおうちでの洗濯も難しく、ダメになったらすぐ新調してしまう人も多いのでは?しかし、実は正しい洗濯や干し方を知っておけば、これらの冬物もしっかり長持ちさせることができます。

そこで今回は11月2日に開催された「パナソニック衣類ケアセミナー」に参加し、冬に向けた衣類ケアのコツを聞いてきました。

洗濯絵表示からケアまでの基本ステップが冬物衣類を長持ちさせる

まずは自宅でできる冬物の衣類ケアの基本ステップを把握しておきたいところ。まずは洗濯絵表示のチェック、洗う前の準備、洗濯機のコースと洗剤の選択、洗う、干す、ケアという順番です。

冬物の衣類で特に見ておくべき洗濯絵表示は、水洗いができるかどうか、液体の上限温度、手洗いができるかなどです。洗う前の準備としては、汚れやしみにはおしゃれ着用洗剤をつけてタオルでやさしく押さえ、汚れを落ちやすくしておくこと。

色落ちが心配な衣類には同じくおしゃれ着用洗剤を目立たないところにつけて、5分後に白い布で押さえてチェック。ここで色がつくようなら、単独で洗うようにしましょう。

なんとなく普通の洗剤と比べるとおしゃれ着用洗剤は洗浄力が弱く、しっかり洗えないと思いがちですよね。しかし、花王株式会社ファブリックケア事業部エマール担当の福本梨紗さんによると、滑らかにやさしく洗うことで洗濯ダメージが予防され、弱い力でも汗や皮脂をすっきり落とす洗浄力の高さがあると言います。また、リニューアルしたエマールのおしゃれ着用洗剤は伸びやヨレを戻し、シルエットを復活してくれる新技術が搭載されているのだそう。

セーターやニットは種類に応じてつり干しや平干しで対応

アイテム別に洗濯機のコース選びや洗い方、干し方をパナソニック株式会社洗濯機担当の佐藤弘和さんに教えてもらいました。

まず、それぞれの洗濯絵表示をチェックすることが基本ステップ。たとえばセーターやニットなら手洗いマーク、または30℃もしくは40℃以下のお湯で非常に弱い処理ができるというマークがあるかどうかを確認していきます。


セーターやニットを洗濯機で洗う際には、ボタンなどをすべて留めておき、汚れの気になる部分を外側にして、洗濯ネットの大きさに畳んで洗濯機へ。ビーズなどの装飾がついている場合は、絡まないように裏返して洗います。

そして、洗い終わったらできるだけすぐに干します。脱水したら軽く畳み直してから叩いてシワを伸ばし、形や毛並みを整えて陰干し。網目が細かく、軽いニットはつり干しでOK。

水を含んで重く感じるものは型崩れや伸びる可能性があるので、一度バスタオルなどに吸水させてからの平干しがおすすめです。なお、ウールは洗濯機でウールコースがあれば選択し、干す際には黄ばみを防ぐために必ず陰干しをしましょう。

ドラム式洗濯機ならダウンジャケットも洗える

ダウンジャケットであれば、手洗いマークと30℃以下のお湯で洗えるかどうかの洗濯絵表示を確認できるもの。かつ防水加工がなく、1枚400g以下のものであれば、おしゃれ着用洗剤を使ったおうちクリーニングコースで洗えます。縦型の洗濯機だとダウンジャケットを入れても水に浮いてしまうため、ドラム式洗濯機のみ使用可です。

ボタンやファスナー、ホックを留めておき、同じく汚れの気になる部分を外側にして、洗濯ネットの大きさに畳んで洗濯機へ。型崩れやシワ防止のために、脱水後はすぐに干しましょう。手で軽く叩いて形を整えたら厚みのあるハンガーで陰干しをします。

また、中の羽毛は乾きにくいので、2~3日室内干しするのがおすすめ。完全に乾いたら両端を持って軽く振りさばき、空気をたっぷり含ませると、羽毛が整ってふっくら仕上げることができますよ。

マフラーやストールはM字干しと平干し

マフラーやストール、帽子などの小物類もクリーニングには出さず、手軽に洗濯機で洗いたいものですよね。洗濯絵表示をチェックしたら、洗濯ネットの大きさに畳んでネットへ。フリンジがついているマフラーはフリンジを内側にして折り畳みます。


マフラーやストールはハンガーをふたつ使い、日陰でM字干しをします。ざっくり編みのマフラーは伸びを防ぐためにも平干しがおすすめです。また、帽子や手袋などのニット類は中にタオルを入れて形を整えてから平干ししましょう。

ファッションロスをなくしてお気に入りの洋服を着続けるために、洗濯機を買い替える際にはおうちでしっかり洗えて、長持ちさせられるかどうかという観点が昨今は注目されています。なかなか洗いにくい冬物こそ、クリーニングに出さずにおうちでケアしていけば経済的にも助かりますよね。みなさんも今回ご紹介したアイテム別の洗濯と干し方を参考に、今年の冬物のケアをしてみてはいかがでしょうか。

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Life Hugger 編集部

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