子どもの可能性が広がる!あえて「遊具がない公園」で遊ぼう

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子どもたちは、自由に遊べる公園が大好きです。広々とした場所で思い切り体を動かすことで運動能力のアップにつながり、家族以外の大人や同じ子ども同士のコミュニケーションがとれるなどメリットがたくさんあります。親としても安全な空間で子どもを遊ばせることができるため安心です。

子どもと一緒に公園へ行く際には、大きな遊具やアスレチックのある公園を選びがちですが、あえて「遊具がない公園」へ行ってみませんか。何もない公園にも、子どもの可能性を広げる良い点が多くあります。近くに公園はあるけれど、遊べる遊具がなくどのように遊べばいいか分からないという人にも、おすすめの遊び方を紹介します。

遊具がない公園とは?

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子どもたちに人気の遊具には、滑り台・ブランコ・ジャングルジム・アスレチックなどがありますが、遊具がない公園にはこのようなものはありません。主に芝生広場や、木々など自然を中心としたつくりの公園のことを指します。比較的小さな近隣公園や、自然をそのまま生かした広大な自然公園など、公園の規模もさまざまです。

遊具がない公園の魅力

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大人には、公園に遊具がないとおもしろくないようにも思えますが、遊具がない公園で遊ぶことは、子どもたちが持つ能力や可能性を大きく広げます。

発想力を養う

何をして遊ぶのかを自分で考えるようになります。大人には何もないように見えても、子どもは思いもよらない発想をして楽しい遊びを見いだします。「子どもは遊びの天才」という言葉もあり、まさにその通りです。

自然に触れる

植物や虫を観察したり、落ち葉や木の実を拾ったり、普段は気づかないところにも視線がいきやすく、新たな発見につながります。自然と触れ合うことで、動植物や環境の大切さなどを学ぶことができます。

主体的に遊べる

遊具があると、子どもは特に何も考えずに遊具で遊び始めるでしょう。遊具がない公園では、自分が何をしたいのかを考え、本当に興味がある遊びをすることができるかもしれません。

遊具がない公園で何して遊ぶ?

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まずは、子どもがどんな遊びをしようとするか、様子を見ましょう。遊具がないからこそ、どんな遊びをするか子どもが自分で考えます。とは言え、すぐにいつもと違う遊びをしようとしても難しく感じる子もいるかもしれません。その時は、大人から遊びを提案してみましょう。遊び道具を使っても良いので、普段はしない遊びに挑戦してみてください。

おすすめの遊び

公園に遊具やアスレチックなど魅力的なものがなく、どのように遊んだら良いか困ってしまったときに、おすすめの遊びを紹介します。参考にしながら、子どもの興味関心のある遊びを見つけてみてください。

自然で遊ぶ

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「小さなアリさんがいたよ」「かわいいお花を見つけた」など、いつもは気づかないような小さな発見がうまくできるようになります。季節によって見つかる生き物や植物が変わるのも魅力です。

  • 生き物探し
  • 都会や住宅地の公園でも、さまざまな生き物と出会えます。虫捕り網やカゴがあるとさらに盛り上がるでしょう。詳しく知りたい場合には、ポケットタイプの子ども向け図鑑を使うと知識が広がります。

  • 木の実拾い
  • 公園で拾ったどんぐり・葉っぱ・石などお気に入りのものを、空き箱に詰めます。また、拾ったものでおままごとをすると楽しさが増します。色や形などどこを気に入ったのかも聞いてみてください。

  • 四つ葉のクローバー探し
  • 一年を通して楽しめ、子どもの根気や集中力を養います。クローバーの葉は通常3枚ですが、まれに4枚・5枚・6枚と葉が増えることがあります。人通りのある場所の方が見つけやすいなどのコツをつかむと楽しくなります。

  • ゴミ拾い
  • 宝探しやポイント制にすると、ゴミ拾いもゲーム感覚で楽しめます。ゴミ拾いや清掃活動をイベントとしておこなっている公園もあります。ゴミに対する考えや環境への関心が高まります。

遊び道具を使って遊ぶ

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慣れてくると、どんな遊び道具を使いたいかを自分で考えたり、もっと工夫してうまくなりたいという気持ちが芽生えたりと、自ら率先して遊びに関わるようになります。

  • ボール遊び
  • 全身を使って遊ぶため、反射神経が身につきます。小さい子にはソフトタイプのボールがおすすめです。年齢が上がると、後ろ投げ・ドリブル・足でキャッチなどのルール作りをしても楽しめます。

  • シャボン玉
  • スティックタイプは息を吹く必要がないため、小さい子にもできるのでおすすめです。年齢にともない、大きいシャボン玉や割れにくいシャボン玉など、道具やシャボン玉の液を作ることにもチャレンジしてみてください。

  • プロペラシューター
  • 発射機についたひもを勢いよく引くとプロペラが飛びだし、追いかけて遊ぶおもちゃです。このような少し見慣れない変わったおもちゃは、どのようにして遊ぶのか子どもの想像力をかきたてます。

  • 紙ヒコーキ
  • 紙ヒコーキがよく飛ぶように、折り方や飛ばし方などを工夫すると楽しさが広がります。紙の種類によっても飛び方が変わります。風の影響がある屋外では、室内とは違ったおもしろさがあります。

公園のサービスを利用して遊ぶ

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利用している公園にどんなサービスがあるか、公園のサイトや受付カウンターなどで一度確認してみてください。無料や低価格で提供されているサービスも多くあります。

  • サイクリング
  • 自転車の貸出サービスや、サイクリングコースなどがある公園もあります。公園内は、一般の車両通行が禁止となっているため、安全に楽しめます。子どもの自転車の練習にぴったりの場所です。

  • 遊び道具の貸し出し
  • 砂場遊びセット・三輪車・フラフープ・竹馬・草スキー用そりなど、遊び道具を貸し出している公園もあり便利です。雨の日やイベントなどの混雑時は、貸し出しをおこなっていない場合もあります。

  • 公園マップ
  • マップを見ながら公園を探検してみましょう。植物の見ごろや、眺めがいいビュースポット、散策コースの紹介などが記載されたオリジナルマップがある公園もあります。馴染みの公園でも、新しい発見があるかもしれません。

おわりに

遊びに行く公園の候補に、遊具がない公園も新しく追加してみてはいかがでしょうか。遊びを少し工夫することで、幅が広がり、子どもの可能性もどんどん広がります。遊びを通して「こんな遊びにも興味があったのか」と、子どもの新しい一面を知ることもできますよ。


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中池 梓

現在は子育てに奮闘しながら、頑張り過ぎずエコで優しい生活を目標に田舎暮らし。最近の趣味は、小説の深読み(植物が登場する作品に限る)。参考文献などを読みあさり自己流に作品を分析してマニアックに楽しむことにはまっている。