パナソニックが企業CMで使った約2万本の生花をアップサイクルしたTシャツが、9月17日にオープンする「ECOALF 渋谷スクランブルスクエア」のオープン記念として店舗限定発売されている。「ECOALF ボタニカル ワンハンドレッド Tシャツ」という名のこのTシャツは、スペイン生まれのサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ) 」とのコラボによって実現した。
パナソニックグループは、変化する世界の中でも消費者に寄り添い持続可能な「幸せ」を生みだす「チカラ」であり続けたい思いのもと、2022年4月にブランドスローガン「幸せの、チカラに。」を発表。その企業CMでは約2万本の生花を使用し、グループの7事業会社を意識したモチーフを演出。
その約2万本の生花を廃棄せず、サステナブルな利活用ができないかと考えて白羽の矢が立ったのが「ECOALF」だ。これまでも両社はパナソニックが手掛ける植物由来のセルロースファイバー成形材料「kinari」を活用して、「ECOALF」の雑貨製品やボタンなどの副資材を共同開発するなどサステナブルな取り組みを展開してきた。
今回の「ECOALF ボタニカル ワンハンドレッド Tシャツ」は花弁から抽出した、化学染料を一切使わない染料で染色したTシャツを製作。染色は珈琲豆、チャフ(珈琲豆の薄皮)、麦芽染めなどの廃棄物を利用した染め物技術で実績のある大阪の株式会社福井プレスの協力を得て、約2.6 kgの乾燥花から抽出した染料で染色した60着の「ECOALF ボタニカル ワンハンドレッドTシャツ」が誕生。
商品名は「一着の服は平均して7回着用されると捨てられていた」という調査データがある中で「できる限り大切に、100回は着用してほしい」という思いから。デザインは花や茎・つるから発想し、アップサイクルや循環をイメージした渦巻状にデザインし、手に取った人が物や社会の良い循環やずっと続いていく幸せ、サステナブルなくらしに思いを馳せてほしいという思いが込められている。
価格は税込9,900円で、S・M・L・XLの4サイズを展開。ベージュ系の1色展開でユニセックスなので男女誰でも着ることができる。ECOALF公式サイトでも後日販売予定だが、店舗と合わせても合計60着の限定販売なので気になる人は早めに手に取ってほしい。
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