7月7日は七夕です。短冊に願いごとを書いたり、夜空を見上げたりする日として親しまれています。都市部では「天の川を見たことがない」という方も多いのではないでしょうか。
星が見えにくい理由のひとつに、街の明かりがあります。夜間の照明が空や周囲へ広がり、星空が見えにくくなったり、動植物の暮らしや人の休息に影響を与えたりする状態は「光害(ひかりがい)」と呼ばれています。
七夕の夜は、部屋の明かりを少し落として、空を見上げてみませんか。星がたくさん見えなくても、夜の暗さを感じる時間は、家庭の電気や照明との付き合い方を考えるきっかけになります。
光害とは、夜の明かりが多すぎることで起きる問題
夜の照明は、防犯や交通、仕事、暮らしを支える大切なものです。街灯や看板、住宅の明かりがあることで、安心して過ごせる場面もあります。
必要以上に強い光や、空へ向かって漏れる光が増えると、夜空が明るくなり、星が見えにくくなります。環境省の光害対策ガイドラインでは、人工光の不適切な使用や漏れ光によって、良好な光環境が損なわれたり、悪い影響が出たりする状態を光害として整理しています。
光害は、天体観測だけに関わる問題ではありません。夜に活動する生きものの行動、渡り鳥や昆虫の移動、植物の生育リズム、人の睡眠や休息の環境とも関わります。
明かりをなくすのではなく、必要な場所に、必要な明るさで、必要な時間だけ使うことが、光害を減らす考え方です。
七夕に天の川が見えにくい理由
七夕といえば、織姫と彦星、天の川を思い浮かべる方も多いでしょう。都市部では空全体が街の明かりでぼんやり明るくなり、淡い天の川の光は見えにくくなります。
夜空の明るさは、街灯、ビルの照明、広告看板、住宅の外灯、車のライトなど、暮らしの中のさまざまな光と関わっています。晴れていても星が少なく見える夜は、空そのものが明るく照らされていることがあります。
星が見えにくくなると、季節や月の満ち欠け、夜の静けさを感じる機会も少なくなります。七夕は、街の明るさと家庭の電気について、少し立ち止まって考えやすいタイミングです。
家庭でできる、夜の明かりの見直し
家庭でできることは、特別な設備をそろえることだけではありません。使っていない部屋の照明を消す、寝る前の明かりを少し落とす、外灯をつけっぱなしにしないなど、いつもの夜の過ごし方を少し見直すところから始められます。
玄関灯やベランダの照明を使う場合は、必要な時間だけ点ける、人の動きに反応するセンサー付きのものを選ぶ、光が空や隣家に広がりにくい向きにするなどの工夫もあります。ほどよく照らすことから心がけると、夜の環境にも家計にもやさしい使い方に自然と気がつきます。
室内では、夕食後に天井照明を少し暗くして、スタンドライトや間接照明に切り替える方法もあります。夜の光をやわらげると、家族で話す時間や読書、ストレッチなど、ゆっくり過ごす時間にもなじみます。
七夕の夜には、数分だけ部屋の明かりを消して、窓辺やベランダから空を見上げてみるのもよいですね。星がたくさん見えなくても、夜の暗さを感じる時間は、電気との付き合い方を考えるきっかけになります。
家庭の電気の使い方を見直す
光害を減らす工夫は、省エネにもつながります。使っていない照明を消す、LED照明を必要な明るさで使う、タイマーやセンサーを活用するなど、小さな工夫で電気の使いすぎをおさえやすくなります。
電気代が気になる家庭では、照明だけではなく、電力会社や料金プランを見直す方法もあります。再生可能エネルギー由来の電気を選べるプランも増えているため、家庭の電気の使い方を見直すタイミングで、電気をどこから買うかを考えてみるのもひとつの方法です。
たとえば、みんな電力は、発電者の顔が見える電気を掲げ、再生可能エネルギーを選べる電力サービスです。電気を使うだけでなく、どんな発電所から電気を買うのかを意識できる点が特徴です。
ソフトバンクの自然でんきは、非化石証書を活用し、実質的に再生可能エネルギー比率100%、CO2排出量実質ゼロをうたう電気プランです。毎月の電気を選ぶ先を見直したい方は、家庭の使用量や対象エリア、料金条件を確認しながら比較してみるとよいでしょう。
照明を消す、省エネ家電を選ぶ、電力プランを見直す。ひとつひとつは小さな選択ですが、夜空の見え方や、暮らしの心地よさにもつながっていきます。
七夕の夜、少しだけ暗い時間を楽しんでみる
光害について知ると、夜の明かりをすべて悪いもののように感じるかもしれません。照明は暮らしを支える大切な存在でもあります。大切なのは、明かりを消すことだけではなく、必要な光を気持ちよく使うことです。
七夕の夜は、家の明かりを少し落として、窓の外を眺める時間を作ってみませんか。いつもより暗い部屋で過ごすだけでも、夜の静けさや涼しさ、空の色に気づきやすくなります。
星が見えても、見えなくても、空を見上げる時間は暮らしのリズムを整える小さな習慣になります。七夕をきっかけに、夜の明かりと電気の使い方を、家庭に合う形で見直してみてください。
【参照ページ】環境省「光害対策ガイドライン」
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