着物がハキモノに! 柄や色合いが異なる「TOKYO KIMONO SHOES」のスニーカー

日本の伝統衣服である着物と本皮スニーカーを掛け合わせた「TOKYO KIMONO SHOES(トーキョー キモノ シューズ)」が、クラウドファンディングサイトのMakuake(マクアケ)にて28倍という驚異的な目標支援額を達成し注目のプロジェクトとなった。

すでに、国内外から多くの問い合わせが寄せられており、海外への販売準備を進めている。先駆けて9月に開催される第94回東京インターナショナルギフトショー秋2022への出展が決定した。

TOKYO KIMONO SHOESは、タンスに眠っている高品質な着物の生地と浅草の靴職人の技を掛け合わせた、純国産のスニーカーだ。日本の伝統をアップサイクルし、ユニセックスデザインとしても、その完成度の高さに魅入ってしまうほど。スマートなシルエットに、伝統的な和柄生地が見事に調和している。

着物生地アップサイクルスニーカー「TOKYO KIMONO SHOES」

ファッション性や話題性の高さだけでなく、長年の経験を培った靴職人だからこそ実現できた、靴本来の機能にも注目したい。

歩きやすさを追求した25mmのかかと高の中には、歩行を安定させるためのシャンク(細い鉄の板)を使用した。アウトソールには国産のラバーソールを採用し、滑りにくくしてある。表面の素材は牛革、内側は豚革を使い丈夫で長持ちする仕上がりだ。

着物生地アップサイクルスニーカー「TOKYO KIMONO SHOES」

本製品の主役である着物生地は、「正絹であること」「レザーと合う柄」を選定基準に、一つひとつ厳選している。選ばれた着物の中から、靴に使用される最適な部分をチョイスし、職人の手仕事で丁寧に縫製していく。

一点ものの着物を裁断して使うため、生地の切り出し方によって柄は異なる。当然ながら、1組の左右の柄も同じものは2つと無い。

サイズは21.5cm〜29.0cmまで。カラーは表面革の色基準でブライトシルバー、マットシルバー、ブラック、レッド、ネイビー、ホワイト(ブラックのみベルクロ、他はすべて紐)の6色展開となっている。着物柄の具体的な指定は不可だが、表面革のカラーに沿ったチョイスだ。

今後の販売スケジュールは、9月に冒頭で紹介した第94回東京インターナショナルギフトショー秋2022への出展、こちらでひと足先にスニーカーの実物がお披露目となる。そして10月にはECサイトでの販売が開始される。11月から国内店舗への出荷が開始され、23年1月にはすでに次のラインナップも予定しているとのこと。

一般販売や価格などの詳細は、公式サイト公式インスタグラムをチェックしてみよう。

サステナブルな側面を持ちつつも、日本の靴職人による独特なシルエットや質感、デザインが非常に魅力的でワクワクするスニーカーとなっている。販売開始が楽しみな製品の登場だ。

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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。