最近では大量生産で手に取りやすい価格の家具も多いため、環境や気持ちの変化に合わせて家具を使い捨てしている人もいるかもしれない。しかし、家具を長年愛用し「これを買ったときは・・・」といったように、家具と一緒に思い出を作っていくのも良いものである
ENEN(エネン)株式会社は、品質と価格にこだわった家具ブランド「ENEN」の立ち上げを発表した。同ブランドのモジュラー家具「KUUM(クーム)」シリーズは、「メンテナンスや修理がしやすく、丈夫で長く使えること」に加えて、不要になった家具の引き取り、再生・再販売サイクルの構築に力を入れている。
KUUMはモジュール家具のため、豊富な素材や色を自由に組み合わせて自分好みの家具を作ることができる。例えばソファの場合、色や質感、クッションの厚みや硬さまで選ぶことができる。
また、ライフスタイルに合わせて家具を変化させることができるので長く使うことができる点も嬉しい。家族が増えたときには、1人掛けから2~3人掛けに増やしたり、アームを付け外したりすることも可能だ。
家具の素材には、品質として問題はないが見た目の優劣で廃棄されてしまう材料、衣料品の裁断屑を再利用したアップサイクルの布素材、再生プラスチック素材などを積極的に活用している。家具に傷がついてしまったときなどには、その家具の使える部分はそのままに、交換・変更したい部分のみを取り換えることができる。まさに、サステナブルな家具なのである。
家具選びの際には、最新AR(拡張現実)技術を使って家具を配置したい場所にスマートフォンなどをかざすことで、画面上に3Dデータの家具を実物大で映し出すことができる。さらにWEBサイト上では、自由に家具を配置してゲーム感覚で理想の部屋づくりを体験できる。これにより、今まで以上に家具の配置などのシミュレーションがしやすくなり、部屋の雰囲気やサイズに調和した家具選びが可能となる。
同ブランドは、4月20日(木)にECサイトがオープン。今春には東京都内にリアル店舗がオープンする予定だ。家具の価格は、チェア1~2万円台、テーブル3~8万円台、ソファ4~11万円台。順次、ベッドやカーテンなど他の製品も開発していくとのこと。
さらに、ECサイトの開始に先駆けて、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にて、オリジナル家具を先行販売することが決まっている。販売開始は3月15日(水)から。続報に期待したい。
グレードの高い家具を求めると突然価格帯が高くなり、生活や好みの変化に応じて買い替えることに合理性を感じることが多かった人も少なくないだろう。ENENの家具は、家具選びの際に新たな選択肢を与えてくれそうだ。
【参照ページ】ENEN
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あゆみ
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