インテリアブランド「OLD OVER(オールド オーバー)」は、経年変化を楽しみ、100年先でも使い続けられることを目指した国産デニムチェアのラインナップを発表した。クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて現在支援を募集中だ。木材やシートはもちろん、縫製糸やボタンといった、すべての表面素材が経年変化し続けるという。
使われている各素材を見ると、例えばデニム生地は約半世紀前に作られたG3と呼ばれる旧力織機で織られたもの。ざらつきやムラ感、毛羽立など特有の風合い持ち、使い込むほどにより一層ヴィンテージらしい色落ちを味わえる。
レザー素材は、クロム革ではなく鞄、革小物に使うヌメ革を採用した。ヌメ革は、革本来の自然な風合いと丈夫で長持ちする特徴を持ち、次第に独特の艶が出てくる。
骨組みとなる木材は、飛騨高山で選定したウォールナット・ブラックチェリー・オークなどを採用し、オイル仕上げで自然な木目を楽しめる。ボタンやリベット、真鍮といった金属パーツも徐々に錆びてくるものや、くすんだ色に変化し、アンティーク家具としての風合いが増すものばかりだ。
ラインナップは、最も経年変化を楽しめるプレミアムラインの「Master piece(マスター ピース)」、ジーンズの最高峰と評される1940年代をイメージしたデニムチェアシリーズのVintage line、全ラインナップのなかでは最もカジュアルでどんなライフスタイルにもしっくりくるTaylor madeとなっている。
シート面に一部ヌメ革を使用したモデルもあるが、ほぼすべてでデニムを使用した完全国産デニムチェアシリーズだ。100年以上前から存在するジーンズとその製作技術・素材をリスペクトし、100年先まで使い手の生活やクセを反映し続ける製品に仕上がっているという。Vintage Lineには初めての試みとなる、「オリジナル革パッチへの印字サービス(※アルファベットと数字のみ)」も実施するとのこと。
支援募集は2023年2月28日(火)まで。4月から順次リターンを開始する。
最先端の技術や設備、新しい素材などを使っているわけではない。製作過程やコンセプトはきわめてシンプルだが、サステナブルの原点ともいうべきビンテージ家具に仕上がっている。オンラインショップも展開しているので、興味がある人はぜひ一度見に行ってみよう。
【参考サイト】OLD OVER
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斉藤雄二
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