もうすぐ新生活が始まる方も多いのではないでしょうか? 新居には、自然素材のカーテンを選んでみてはいかがでしょうか。カーテンは部屋の大部分を占め、差し込む光の質感に影響を与えるので、自然素材のカーテンに変えるだけで部屋の雰囲気がガラリと変わります。
今回は、おすすめの自然素材のカーテンをご紹介します。
自然素材のカーテンとは
自然素材のカーテンは、綿、麻、竹、大麻、和紙などの天然の素材で作られたカーテンを指します。自然素材のカーテンは、手触りが心地よく、どことなく温もりを感じます。そして素材にもよりますが、抗菌性、消臭性、吸湿性、温熱効果など、自然素材特有の天然作用があるのも特長です。
また、カーテンとして使う以外にも、空間をゆるく仕切る間切りとして、子どものおもちゃの目隠しとして、またソファやテーブルにふわりとかけても…。
カーテンとしての役割を終えても、自然素材のカーテンならリメイクすることもできます。テーブルランナーや目隠しに、最後はウェスになるまでしっかりと使い切ることができます。
デメリット
メリットの多い自然素材のカーテンですが、あらかじめ知っておきたいデメリットもあります。それは自然素材ゆえの特徴で、温度や湿度の有無など気候の影響で生地が伸縮する点です。主に丈に変化が表れやすいことを、理解しておきましょう。
また、光漏れや透け感が気になる人もいるかもしれません。それが自然素材のカーテンの魅力でもあるのですが、従来のものと異なり自然な透け感があります。今までしっかりとした目隠し用のカーテンを使用していた人は、最初眩しさを感じるかもしれません。気になる人は重ねづけなどで対応できます。
自然素材を使ったカーテン5選
KURASIKU(クラシク)「大麻(おおあさ)」
自然素材100%のテキスタイルブランド「KURASIKU」から発売された、古代の布・幻のリネンと呼ばれる大麻を使ったカーテン。綿100%(縦)、大麻50%綿50%(横)を原料としています。大麻特有の、自然の消臭や調湿機能、UVカット機能といった天然作用も嬉しいですね。カラーは大麻本来の色「麻色(あさいろ)」と柿渋で染めた「柿渋(かきしぶ)」の2色を展開。柿渋にも天然の作用(防水、防虫、防腐剤)があります。
素材の持つ存在感や雰囲気を演出してくれます。
【関連ページ】自然素材100%「大麻(おおあさ)」のカーテン誕生!消臭や調湿機能、UVカット機能も
natsusobiku(ナツソビク)麻「Patorie(パトリ)」
天然素材で暮らしを彩るnatsusobikuは、麻の繊維を糸に積む言葉に由来とし、かつての麻の産地・総の国(現千葉県)で生まれたインテリアブランドです。natsusobikuが作るカーテンが目指すのは、外にある自然環境と内である室内空間とをゆるやかにつなぐ存在。また麻織りの産地として歴史の古い滋賀や、ものづくりが盛んな静岡などすべての生地は日本の限られた地で作られる生地は、主に栃木県那須塩原の加工所にてカーテンへと縫製されます。繊細な素材だからこそ、丁寧な職人の技術が必要となるのですね。
定番のパトリは「平織リネン」のベーシックなカーテンです。特別な加工を加えず、素材そのものの風合いのため、経変変化も楽しめます。原料の植物のままの亜麻色「生成」とその色素を漂白して抜いて仕上げた清潔感のある「しろ」の2色を展開しています。
【ウェブサイト】natsusobiku
・金額:13,000(税別)〜
PRISTINE(プリスティン)「ジャカードシャドウィカーテン」
日本のオーガニックコットンのパイオニア、プリスティンからも環境に優しいオーガニックコットンのカーテンが展開しています。プリスティンのオーガニックコットンは「無染色」、「顔の見えるものづくり」を心がけ、ファッションから肌着、ベビー用品までは幅広い商品展開をしています。
いろいろな織組織を組み込んだ、生成の陰影が美しいオリジナルジャカードのカーテンは独自性があり、薄手で気持ちのよい肌触りです。
【ウェブサイト】PRISTINE online shop
・金額:30,800円(税込み)~
KURASIKU(クラシク)「take(タケ)」
成長が早くサステナブルな素材とされる、竹を使ったカーテン「take(タケ)」。薬剤を使わず、竹の繊維を粉のように細かくし綿に練り込んで紡績する、「バンブーコットン」を使ったカーテンです。天然のもののため手間はかかりますが、環境負荷の少なさからこの手法が取られています。
歴史のある織物メーカーが熟練の技で織りあげるカーテンtakeは、残すべき伝統に光を当てる目的も。
原料はタテ綿100%・ヨコ綿70%・植物繊維(竹)30%で、杢感のある独特なニュアンス。経糸、横糸の本数を減らし密度を甘く織ることで、空気を含んだようなやわらかさが特長です。さらに竹がもつ抗菌性や消臭性、吸湿・吸水性、温熱効果などの優れた機能性も。
【関連ページ】自然素材の「竹」を使用したカーテンが誕生!空気を含んだようなやわらかさ
KURASIKU(クラシク)「kami(カミ)」
サステナブルなカーテンブランド「KURASIKU」で展開する、和紙100%のカーテン。カラー展開は白茶・無垢・灰藤で、厚みは薄地と厚手の2種類です。触った感じは和紙100%とは思えない質感で、コットンのようです。和紙ですが、洗うこともできます。
調湿・断熱・保温・防虫作用など自然の特性が備わっているのはもちろん、染め方にもこだわり、コーヒーの搾りかすや植物のアロニアで天然染めを施して仕上げられています。
【関連ページ】「地球と共生できるサステナブルなカーテンを」和紙100%の循環型カーテンが誕生
自然素材のカーテンについてメリット・デメリットから、おすすめブランドや素材までを紹介しました。インテリアとしてはもちろん、機能性にも優れているため自然素材のカーテンがはじめての方も、意外と取り入れやすいのではないでしょうか。
次の買い替えの際には、ぜひ参考にしてくださいね。
【関連記事】布のある暮らし:自然素材のカーテンで叶える癒しのインテリアづくり
【関連記事】カーテンのリメイクも。布を大切に長く使うインテリアのコツ
mia
最新記事 by mia (全て見る)
- 三井ガーデンホテル京都三条プレミアをレポート!300余年の歴史ある地にオープン - 2024年8月30日
- 京都で333年続く「元禄畳」、畳の可能性を探るワークショップを開催 - 2024年8月2日
- 【京都】ローカルも観光客も必見!オーガニック食品の量り売りショップ「the kind」 - 2024年6月11日