せっかく干していた洗濯物が、途中で降ってきた雨で濡れてしまうと嫌ですよね。そのまま干し続けて乾いたから大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、じつはNG。衣類のシミやニオイの原因になることもあります。洗濯物を雨に濡らさないためにも、天気の悪い日は部屋干しがおすすめです。とはいえ、雨が続くと除湿機などの出番が多くなり、環境負荷が心配と感じる方も多いかもしれません。そこで今回は雨の日でも効率よくエコに洗濯物を乾かす方法について解説します。
雨に濡れた洗濯物は洗い直そう
うっかり雨に濡れてしまった洗濯物はもう一度洗濯するのがおすすめです。無色透明できれいに見える雨ですが、じつは空気中のチリやホコリなどを含んでいます。つまり、雨で衣類が濡れてしまうということは、チリやホコリを衣類につけてそのままにしていることになります。時間がない場合はすすぎだけでも行い、できればもう一度洗濯しましょう。
洗濯物が乾く3つの条件
洗濯物を乾かすには次の3つの条件が必要です。どれか1つでも欠けると乾くまでの時間は長くなり、生乾きのニオイなどの原因になってしまいます。しかし、できるだけ条件を3つ揃えることを意識すれば、天候にかかわらず早く洗濯物を乾かすことができます。
1.低い湿度
湿度はできるだけ低い方が洗濯物の水分が蒸発しやすいため、早く乾きます。湿度が高いと、空気中の水分量が多く、洗濯物がなかなか乾きません。
2.高い温度
できれば20℃以上の環境がおすすめです。空気が暖かいほど、洗濯物に含まれる水分の蒸発が促されるためです。
3.風通しのよさ
洗濯物を干すと周辺の空気が湿り、湿度が上がってしまいます、風を当てて空気の流れをつくることで、乾いた空気が流れ込み、洗濯物が乾きやすくなります。
雨の日に洗濯物を早く、かつエコに乾かすには?
雨の日に洗濯物を早く乾かすには上で挙げた3つの条件を意識することが大切です。
除湿機は「狭く、閉めきった空間」で使う
除湿機は浴室や洗面所などの狭い空間を閉め切った状態で使うと、洗濯物を効率よく乾かすことができ、エコにもつながります。リビングなどの広い部屋で使うと、その分空気に含まれる湿気も多く、除湿するのに時間がかかってしまい電気代もアップ。
また、窓やドアが開いていると外からの湿気が流れ込んできてしまいます。できるだけ狭い空間で、外からの空気が入ってきにくい環境を作りましょう。
エアコンは「空気の流れ」のある環境をつくる
エアコンを使って乾かす際は、扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作るのがおすすめです。部屋の空気循環をよくしてくれて、洗濯物が空気に触れて乾きやすくなります。短時間で乾かすことができるため、エコにも繋がりますね。
洗濯物同士は「こぶし1つ分」の間を空けて干す
洗濯物はこぶし1つ分ほどの間を空け、触れ合わないように干すことで乾きが早くなります。除湿機やエアコンを使う際も間を空けて干すことで、さらに乾きがスピードアップし、エコに。
また、両端には長めの衣類を、中央に向かうに従って短く小さめの衣類を干す「アーチ干し」にすると、空気の対流が促され、乾きやすくなります。
洗濯物の下には「新聞紙」を敷く
洗濯物の下には新聞紙を敷くことで湿気を吸い取り、乾きが早くなります。その際、新聞紙を軽く丸めておくと空気に触れる表面積が広くなり、より効果的です。
雨の日に無理に洗濯物を外に干すよりも、部屋で干す方が早く乾きます。ポイントは低い湿度と高い温度、空気の流れをつくること。除湿機やサーキュレーター、エアコンなどを上手に活用すると、外で干すのにも負けないくらい早く、かつエコに乾かすこともできます。雨の日でも洗濯物をすっきり乾かして、気持ちよく過ごしたいですね。
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みすみぞの いずみ
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