ゴミ分別や店頭での無料回収など、貴重な資源であるペットボトルリサイクルの取り組みは年々増えている。一般社団法人全国清涼飲料連合会が2022年4月に実施した「ペットボトルに関する消費者意識調査2022」(有効回答数1000人)によると、飲み終わったペットボトルをリサイクルに出す人は、外出先でも自宅でも全体の約90%と非常に回収率が高いデータもある。
そんな回収されたペットボトルたちがその後どうなるのか、気になったことがある人もいるのではないだろうか。
豪州発のアウトドアブランド「NAKIE(ネイキー)」は、ペットボトルのリサイクル素材を使った「フルリサイクルハンモック」を販売開始した。販売記念第1弾として、カラーバリエーション豊富なラインナップを用意している。ハンモックは、ひとつあたり37本分ものペットボトルを使って作られている。
設営時のサイズは長さ300cm、幅180cm、耐荷重は225kg。大人2人がゆったりと寝られるサイズと強度を持ちながら、本体総重量は980gと1kgに満たない。同梱物はハンモック本体と、設置用のストラップ2本、カラビナ2本、収納ケース、カラーバリエーションはリバーブルー、スカイブルー、メルローレッド、オリーブグリーン、サハラサンドの5色展開で、価格は19,800円(税込)だ。不具合や不良などが見つかった場合は、保証に応じてくれる上に、保証期間は永久というのも注目したいポイントだろう。
また、NAKIEは商品の購入ごとに4本の苗木を植える森林再生プロジェクトにも取り組んでおり、今回のフルリサイクルハンモックも対象だ。
ハンモックの設置方法は、同梱されてくるストラップ2本を木にしっかりと固定し、その間にカラビナでハンモックを固定する。ストラップは張りを調整できるよう多段式になっているので、適度な位置にカラビナを引っ掛けるだけで簡単に設置できるようになっている。場所さえ見つかれば、数分で済む作業だ。
一般的なダンボールは1〜3年で分解されるのに対して、プラスチックは400年と、再び自然に還るためには途方も無い時間が必要だ。埋め立てられたとしても、そう簡単になくなるわけではない。冒頭でも紹介したように、国内ではペットボトルの分別や資源回収率が高い。それらのよい習慣を維持していくために、実際にリサイクル素材が使われた製品を積極的に使っていくことが今後求められていくのだろう。
【参照サイト】フルリサイクルハンモック
【参照サイト】ペットボトルに関する消費者意識調査2022
【参照サイト】海洋プラスチックごみ、その厳しい汚染の現実
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斉藤雄二
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