JR東日本スタートアップ株式会社は、株式会社JR中央線コミュニティデザインやアパレルブランドを運営する株式会社オールユアーズらと協働で実施していた衣服回収プロジェクト、「MAWASU STATION(マワス ステーション)」の実証実験を終え、その結果を公開した。
MAWASU STATIONは、不要となった衣服の回収ボックスをJR中央線の駅構内や駅ビルに設置し、集まった衣服を企業ユニフォームなどへ再利用するというもので、スタート時にはLife Huggerでも紹介した。3ヶ月間(7月1日〜9月30日)の試用期間で合計16,300点もの衣服が集まり、一部はすでに店舗用ユニフォームとして再利用しているという。
各回収ポイントでの回収枚数と重量は以下の通りだ。
回収量 | 武蔵境駅 | 東小金井駅 | 西国分寺駅 | 稲城長沼駅 | セレオ国分寺 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
数量(枚) | 4,300 | 3,200 | 1,800 | 3,200 | 3,800 | 16,300 |
重量(kg) | 1,317 | 958 | 561 | 997 | 1,161 | 4,994 |
JR東日本スタートアップは、「想定をはるかに超える数量の衣服を回収し、駅ならではの利便性とSDGsへの関心の高さが現れた結果となった。衣服をご提供いただいたお客さまからは、今回の取り組みに対し、好意的なご意見が多数寄せられた」とコメント。
回収プロジェクトに参加した人からは、「捨てるには忍びないところ、再利用してくれるのは大賛成」や「駅は誰もが利用しやすいので良かった」、「着ない服が役に立つならばと、整理する気持ちにもなった」と、ポジティブなコメントが寄せられている。
回収された衣服は抗菌加工やメンテナンスを施し、さまざまな方面で再利用される。完全DIYシネマキャンプフェスイベント「MUJINTO cinema CAMP2022」では、出店ワークショップのシルクスクリーンTシャツのベースとして用いられた。
アパレルブランド「ALL YOURS(オール ユアーズ)」は、富山のデザインスタジオ「ROLE(ロール)」と共同で、「ROLE YOURS(ロール ユアーズ)」というブランドを立ち上げ、オリジナル商品の開発、販売する。既に第1弾が決まっており、10月27(木)〜30日(日)までコクヨ東京品川オフィスで開催される「ててて商談会」にて販売予定となっている。
駅構内という目立つところに設置されたとはいえ、3ヶ月で16,000点以上・5トン近い古着が集まったことには驚きだ。これからもこういった活動にも注目していきたい。
【参照サイト】:ててて商談会
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斉藤雄二
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