衣服を購入するとき、どんなものを「買う」のかと熟考する人は多いはず。では、その服を処分するとき、どのように「手放す」のかを考えたことはあるだろうか。環境省によると、ゴミとして焼却・埋め立てられる衣服の総量は1日平均1,300トン、これは大型トラック約130台分もの量になるとのこと。しかし、こうして処分される衣服の中には、実はまだ着られるものや再生可能な資源も含まれている。
このような衣服や資源を有効に活用するため、この度、使用済みの衣服の回収&循環プロジェクト「RELEASE⇔CATCH(リリース・キャッチ)」が始動することとなった。主催は、アパレル事業を展開する株式会社ヒューマンフォーラムと京都信用金庫。また、京都市や地域企業とも協力して行なわれる。
今回回収された衣服の中でリユース可能なものは、各企業によって国内外での販売、イベントなどでの無料提供や寄付として活用される。また、リサイクル可能なものは素材として再利用されることが決まっている。同プロジェクトでは、不用品の回収と再利用の輪を広げ、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を若者文化として作り上げることを目標としている。ぜひ多くの人にこのプロジェクトに参加してほしい。
今回、回収対象となっているのは、使用済みの「衣服全般」。但し、下着・肌着・靴下・作業服・制服・靴・鞄・アクセサリー・帽子・マフラーなどは対象外となっているので注意が必要だ。また、古着として再利用することを目的としているため、カビ・汚れ・毛玉・破れのあるものは不可。衣服を持ち込むときには洗濯をし、清潔にしてから回収BOXに入れてほしい。
回収BOXの設置場所は以下の通り
- 京都府内の京都信用金庫の本支店など13拠点(9月13日~)
- 京都府、滋賀県、大阪府内の京都信用金庫の支店79拠点(10月上旬までに設置予定)
- ヒューマンフォーラムが運営する「SPINNS」「mumokuteki」の各店舗など
- 株式会社ジェイ・エス・ビーが運営する学生マンション
これからの季節、衣替えや年末の大掃除などで衣服の整理をする機会も多くなる。その中で、衣服を手放すことを考えることもあるだろう。そのようなときは、その服が「まだ使えるのではないか」「資源として再利用できないか」を考えてみて欲しい。また、多少でも愛着のあった服はゴミとして処分するよりも、リユース・リサイクルして大切に使ってもらったほうが気分も良いはず。このプロジェクトをきっかけに、3Rの意識が広まることを願う。
【参照ページ】RELEASE⇔CATCH
【参照ページ】環境省|サステナブルファッション
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あゆみ
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