ここ数年、環境への負荷を考慮した「サステナブルファッション」な取り組みの一つとして、衣類の自主回収や、リサイクルを推奨する企業が増えている。古くて着られなくなった洋服の処分にと、利用した人もいるだろう。回収スペースを用意したり、店頭での回収イベントを開催したりといった方法が一般的だが、最近は郵送による回収も見かけるようになった。
株式会社アーバンリサーチは、5月20日(金)より古着回収イベント「古着バトン」の実施を発表。同取り組みはもともと一般社団法人ミライバトン研究所が廃棄衣料問題の解決に向け立ち上げたものであり、アーバンリサーチ以外にも、さまざまな企業・団体へ参加を呼びかけている。
「古着バトン」は指定の回収キットを購入し、家庭で不要になった衣類を詰めて郵送すると、古着として販売されるといった企画となっている。回収キットの中には着払い伝票や古着バトン参加への想いを綴るメッセージカード、またカードを衣類に取り付けるループロックなどが同封されている。
実際に衣類を詰める箱は、不要なダンボールや袋などを参加者自身で用意する必要がある。サイズは縦・横・高さ3辺合計170cm以下、重さは25kg以下の制限があるので注意が必要だ。
回収キットは5月20日(金)より、アーバンリサーチの公式オンラインストア「URBAN RESEARCH ONLINE STORE(アーバンリサーチ オンラインストア)」と実店舗「URBAN RESEARCH KYOTO」「URBAN RESEARCH Store 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」にて、1セット2,310円(税込)で販売。
同日には「URBAN RESEARCH KYOTO」「URBAN RESEARCH Store 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」で、届いた古着を順次一般販売する。初回は、アーバンリサーチのスタッフが提供した古着から並べ、衣料品の廃棄ストップを呼びかける運動も実施される。
服の販売で得られた収益はすべて、「一般財団法人 みらいこども財団」へ寄附するとのことだ。また、販売が難しい衣類については、リメイクやリサイクルなど資源再生に活用される。ほかにも、回収した服の販売準備(消毒、分別、タグ付け)などは、障害をもつ方たちに依頼し、雇用創出にもつなげていくそうだ。
環境省によると、服を捨てずにリユースすると、1着につきCO2排出量25.2kg、水消費量2,300Lの抑制につながるという。GWも終わり、もうじき梅雨に入るこの時期に衣替えをする人も多いのではないだろうか。そんなときにもし不要な洋服があったら、「古着バトン」を利用して廃棄衣料の削減に取り組んでみるのもおすすめだ。
【参照ページ】:株式会社アーバンリサーチが古着回収と販売の「古着バトン」を2022年5月20日(金)より開始 衣料品の廃棄問題を顧客へ呼びかけ、回収キットを販売
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斉藤雄二
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