東京建物株式会社と株式会社東京建物アメニティサポートは、廃棄物削減・循環型社会の推進に向けた取り組みとして、「すてないくらしプロジェクト」を1月からスタートさせた。対象は、東京建物が供給済み、また、今後供給分譲するマンションである。
同プロジェクトの具体的な内容は以下の3つである。
一つ目は、廃食油の集団回収ボックスの設置だ。油はそのまま流すと水質汚染や排水設備の劣化の原因となり、油を固めて捨てれば可燃ごみとなる。
しかし、マンション内に廃食油の集団回収ボックスが設置されれば手軽に使用済みの油を廃棄できるようになり、可燃ごみの削減や二酸化炭素の削減にもつながる。さらに、回収された廃食油は、肥料や飼料、石鹸や航空燃料に生まれ変わることになっているので環境保護にも貢献できる。
二つ目は、不要となった衣類や雑貨の回収を行うサービス「PASSTO(パスト)」の設置。PASSTOは、“PASS TO”を短縮した造語で「次の人に渡す、未来に渡す」という意味だ。
回収した不用品は、国内外でリユースされる。また、不用品の状態などによりリユースが難しいものは再資源化される。これにより、家庭で使わなくなったモノが、誰かの必要なモノへと生まれ変わる。日々の暮らしの中で使用しない衣類や雑貨が出てきたときに、気軽に活用したいサービスだ。
三つ目は、通いたくなるゴミ置き場「GOMMY(ゴミー)」の採用。入居者にとって、ゴミ置き場の利用は、ゴミの分別や衛生環境など、常に気になることの一つ。
GOMMYは「ゴミ置き場が変われば、意識も変わるのではないか」という考えのもと、誰もが気持ちよく通えるゴミ置き場にしようという取り組みだ。
GOMMY内は、内装や照明にこだわり、温かみのある空間となっている。また、室内の表記にピクトグラムや英語が使用されているので、世代や国籍を問わず、ゴミの分別や注意表記が分かりやすくなっているのが魅力だ。
今回のプロジェクトが導入されることにより、家庭での廃棄が減り、部屋や共有部の生活環境も良くなるため、より快適でゆとりのある生活をおくれるようになるだろう。また、そのような暮らしが地球環境を守ることにつながっているというのも気持ちの良いもの。
同プロジェクトは物件規模や特性を踏まえながら、順次協議・導入されるとのことだが、今後もこのような取り組みが広まり、誰もが気軽に資源の循環に貢献できる社会になることを願う。
【参照ページ】PASSTO
あゆみ
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