株式会社ワイ・ヨットは、同社が正規代理店を務めるキッチンブランド「グリーンパン」の公式オンラインストアにて、使い古したフライパンの回収サービスをスタートした。
グリーンパンは、2007年にベルギーで誕生したキッチン用品ブランド。テフロンパンなどに使用されるフッ素樹脂やPFOA（※すでに使用禁止指定されている）、PFASといった表面処理剤をはじめ、鉛、カドミウムといった人体や環境に悪影響とされる化学物質を一切使用しないモノづくりを続けてきた。
今回の回収サービスは、コーティングがなくなってしまったフライパンや壊れそうなフライパンを無料で回収し、再資源化まで行う。回収したフライパンは素材ごとに分別し、建材などへと利用されるとのこと。また、回収対象製品の素材やメーカーは問わないとしている。
回収はグリーンパンの製品購入と引き換えという方式を採用。新規購入の際に使わなくなったフライパンの無料回収を行うことで、より良い環境保全活動に繋げたいといった狙いがある。
方法は公式オンラインストアにてグリーンパンを購入時に、注文メモ欄に「着払い伝票希望」と入力すると、商品到着と同時に「ご案内状」と「着払い伝票」が同梱される。案内状に従って回収希望のフライパンを返送するという流れだ。グリーンパン1個の注文につき古いフライパン1個回収可能となっており、注文した数だけ回収に出すことができる。規定の回収可能数以上を発送した場合は返送されてしまうので注意が必要だ。
グリーンパンは、従来のノンスティックコーティングを用いたフライパン製造と比較し、Co2排出量を約60%削減している。加えて、工場内には排水処理プラント設備を導入し、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」にも貢献。工場で使用しているエネルギーは、太陽光パネルで発電した自然電力を採用するなど、環境保全を徹底している企業だ。
グリーンパンと販売代理店である株式会社ワイ・ヨットについては、過去にLife Huggerでもインタビューを行い、実際に使用した様子もお伝えしている。具体的な使用感や環境保全活動の取り組みなどはぜひ、そちらも参照いただきたい。回収ボックスの設置や、クーポンの発行といった取り組みが多いなか、シンプルな「引換券」をセット販売することで、回収の普及に務めているグリーンパン。フライパンの買い替えを検討している人はチェックしてみてはいかがだろう。
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斉藤雄二
