株式会社Parealが手掛けるアパレルブランド「Pareal(パリアル)」では12月7日から自社ECサイトにてオーガニックコットン100%で作られたサステナブルなNFT付きTシャツ全4種類の販売をスタート。社会課題に対して寄付をした人だけが買えるというユニークなシステムを採用している。
社会課題の項目はロシア・ウクライナ間の戦争やコロナウイルスの影響、人権問題、環境問題、動物保護、恵まれない子どもたちという6項目。ECサイト内ではこれらについて学べるページがあり、商品購入時に自分の関心のある社会課題を選択することで、購入代金から選択した項目に寄付金が割り当てられるシステムになっている。
また寄付金の合計額は常にウェブサイト上に掲載することで可視化する。寄付金の使い方は購入者やPareal NGO団体参加者等のDAO方式(トップダウン式ではなくコミュニティで合意形成をとるやり方)で決定するため、怪しい団体や使い道に使われる心配はない。半期に一度の活動報告も行うことで寄付者の当事者意識や継続した社会課題への興味関心を高めていく。
また商品一つにつき、シリアルナンバー入りNFT(ブロックチェーン)が一つ付属されるのも特徴。NFT技術における書き換えられない情報やトレーサビリティ、所有権の担保の3点に着目しており、これらを活用することで強い効力で本物である事を証明し、偽物工場の悪質な労働環境を撲滅したいと考えているそう。アパレル製品というフィジカルプロダクトとNFTというバーチャルプロダクトを掛け合わせることで、価値を相互に担保し続け、“使い捨てられる”というアパレル業界特有の消費の現状を脱却したい願いも込めている。
2022年に「宗教、国籍、人種などあらゆる垣根を超えて、一人一人が支え合い輝く世界を作る」という想いから誕生したアパレルブランドPareal。今後もアパレルが抱える大量生産・大量消費の問題に限らず、さまざまな社会課題を解決する取り組みをしていくことを期待したい。
【参照サイト】 Pareal
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