宇宙服素材を使った厚さ2ミリの「ITINERANT Jacket」、マイナス40℃にも耐えられる防寒性を実現

アパレルブランド「OROS(オロス)」は、宇宙服素材エアロゲルを断熱材につかった新作ジャケット「ITINERANT(アイテナラント)Jacket」の予約販売をクラウドファンディングサイト・TIMELINE(タイムライン)にて開始した。

ITINERANT Jacketは、2021年にリリースした同タイプのジャケット「Outlier Jacket(アウトライアー ジャケット)」の後継モデルだ。地球上で最も軽く断熱性の高い固体とされるエアロゲルを、独自技術により厚さ2ミリの断熱生地に加工した「ソーラーコア」が断熱素材として使われており、マイナス40℃まで耐えられる高い防寒性を実現している。

従来の防寒着が暖かさを保つには、生地に最低でも45ミリほどの厚みが必要と言われている。使用される材料も、フェザーなどの動物性素材や合成繊維がほとんどだった。OROSが開発したソーラーコアを使用することで、そういった動物性素材や石油由来の素材を断熱材に一切使わないサステナブルなジャケットを作ることに成功している。

デザインは、薄くて軽い着心地のブルゾンタイプを採用。シンプルなモダンスタイルで、通勤時やプライベートなど、幅広いシーンで活躍してくれそうだ。

宇宙服素材を使った厚さ2ミリのブルゾン「ITINERANT Jacket」、マイナス40℃にも耐えられる高い防寒性を実現

OROS独自の高度なボディマッピング「Advanced Thermal Zoning(アドバンスドサーマルゾーニング)」により、熱を持ちやすい部分や汗をかきやすい箇所に反応し、ソーラーコアの位置を微調整する。

また、環境への影響を考慮したPFCフリーのDWR撥水機能も搭載。防水透湿性素材を採用しており、春・秋・冬の3シーズンで着こなせるジャケットに仕上がった。その他、難燃性や防風機能も備え、キャンプやバイクにも対応している。

予約販売は、クラウドファンディングサイト・TIMELINEにて9月21日(木)まで実施中だ。一般販売予定価格はメンズが44,000円(税込)、レディースが42,000円(税込)となっている。

宇宙服素材を加工することで、機能性とデザイン性を両立したインパクト大のブルゾンジャケットだが、細かな点を見ていくと、動物性素材不使用や薄さと軽さから輸送時のCO2削減にも繫がるなど、人にも環境にも優しい商品といえる。気になった人は、ぜひサイトを見てみよう。


【参照サイト】地上で最も優れた断熱材を搭載したセンス際立つジャケット
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。