サッポロビール株式会社はビールづくりの行程で発生する副産物を使ったアップサイクルジーンズ「黒ラベル Malt & Hops Series Yellow Stitch JEANS(モルト & ホップス シリーズ イエロー ステッチ ジーンズ)」の販売を開始した。
副産物として代表的なものは、モルトフィード(ビールづくりの工程で麦汁を抽出した後に残る麦芽の殻皮)やホップの収穫時に出る茎や葉だ。2022年現在は、おもに動物の飼料や畑の肥料として利用されている。
サッポロビールはこれらの副産物を再利用するため、沖縄県浦添市にある「SHIMA DENIM WORKS(シマ デニム ワークス)」が持つ、さとうきびをデニム製品へと加工する技術に注目し、新しいアップサイクルジーンズを企画。
茎や葉、モルトフィードを沖縄県でパウダー化し、次に岐阜県美濃市で和紙糸に加工する。加工した和紙糸を広島県福山市に運び布にする。最終的に、同じ広島県福山市の職人の手によって、一つひとつサイズに合わせて仕上げていくという行程だ。
こうしてサッポロ黒ラベルと同じビールカラーのイエローステッチを採用した、100%国内製のジーンズが完成した。価格は送料込みで1本41,800円(税込)で、サッポロビールの会員制サイト「CLUB黒ラベル」内のECショップ「サッポロ生ビール黒ラベル THE SHOP」にて2022年12月1日(木)から販売をスタートしている。
黒ラベルのアップサイクルジーンズは、「黒ラベル Malt & Hops JEANS(モルト & ホップ ジーンズ)」として、今年4月に30本限定で販売を試みたものだ。抽選を行ったところ、約1,600件という予想をはるかに上回る反響があり、改めて新作ジーンズを企画するに至ったのだそう。
今年は黒ラベルの販売開始から45周年という年でもあり、ブランドストーリーやビールメーカーがジーンズを製作・販売するというユニークなアクションに、「多くのファンから関心を寄せていただいた結果だろう」とコメントしている。
出来上がったジーンズは、サッポロビールのロゴである「星マーク」が型押しされ、落ち着いたストレートジーンズにもよく馴染んでいる。レザーパッチやトップボタン、ピスネームなど、細部にまでこだわりを感じる仕上がりとなった。とても麦芽の殻皮や、ホップの茎や葉を使った生地とは思えないクオリティだ。興味がある人は、ぜひとも履き心地を体験してみてはいかがだろうか。
【ウェブサイト】CLUB黒ラベル
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斉藤雄二
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