京王電鉄が駅・施設で古着回収!地域と連携して衣類循環型社会を目指す

京王電鉄は、古着を回収・再活用するアパレル事業を展開するFASHION X(ファッションエックス)と共同で、京王線と井の頭線の一部の駅・施設に専用の回収ボックスを設置し、古着の回収を行う取り組みを始めた。

回収した古着は、リサイクル・リユース・アップサイクルして活用される。古着を循環することで、古着の街として知られる下北沢をはじめとした沿線地域の活性化と、衣類循環型社会への基盤づくりをするのが狙いだ。

現在、京王電鉄はスタートアップ企業などの外部パートナーと連携し、沿線の地元商店街や町会をはじめとした地域の事業者・団体などと新たな事業やサービスを生み出すプログラム「KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM「ROOOT」(京王エリアオープンイノベーションプログラム ルート)」に取り組んでいる。

京王オープンイノベーションプログラムメインビジュアル

そのプログラムの一つとして開始されたのが、古着の回収ボックスの設置だ。回収した古着は資源に戻してもう一度製品を作り、リサイクル品として活用される。

また、今後は、一度使用したものを捨てずにリユース品として、沿線の様々な場所で製品を循環させる仕組みをつくっていく。将来的には様々なクリエイターなどと連携し、本来捨てられるはずの古着に新たな価値を与えてアップサイクルを行い、衣類循環型社会の基盤を作り上げることを視野に入れているとのこと。

さらに、この取り組みを実施することで、資源・エネルギーの節約や二酸化炭素の削減による地球環境の負荷低減、駅利用の新たな価値を生み出すことも目指している。

回収ボックスのイメージ

回収する古着の対象品目は、衣類、スーツ(上下セット必須)、小物類(ネクタイ/スカーフ/マフラー/帽子)、カバン、財布、アクセサリー類、着物、帯、フェイスタオル、バスタオル。回収ボックスには洗濯済みのものを、紙袋・ビニール袋・ポリ袋に入れてから出すようにしてほしい。

一方、再利用が困難な衣類(汚れ/破れ/シミ/穴の開いた衣類/ほつれたものなど)、事業者から排出される作業着などの古着類、下着、靴下、靴、生地、寝具類(布団/座布団/布団/座布団カバー/シーツ/枕/ベッドマットなど)、敷物(絨毯、カーペット、足拭きマットなど)は回収不可となっているので注意しよう。

これからの季節、衣替えなどで衣類を手放すことを考える人もいるだろう。愛着のあった服は捨てるよりも、地域や社会のために活用してもらったほうが気持ちがいいはず。通勤・通学で沿線を利用する人や近くに立ち寄る機会がある人は、ぜひ利用してほしい。

回収ボックス設置場所

  • ミカン下北A街区2階エレベーター前(9時~22時まで)
  • 明大前駅改札内 2番線ホーム連絡通路
  • 永福町駅改札外 南口1階
  • 池ノ上駅改札外 エレベーター横
  • 東松原駅改札外 西側出口方面コンコース
  • 久我山駅改札内 改札階コインロッカー横

※駅改札内外設置の回収ボックスは、各駅の初電から終電まで投函が可能
※詳細はこちら

【参照サイト】KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM「ROOOT(ルート)」
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あゆみ

元英語講師。英語を通して異文化を知ることで、改めて“日本”にも着目。日本の歴史や文化の中にあるサステナブルな考え・モノに心惹かれる。風呂敷、手ぬぐいを愛用。日本茶検定1級。大阪在住ライター、1児の母。