季節の変わり目が近付くと、着古した衣類たちの扱いに悩む声を耳にする。環境問題が注目される中、衣類の大量廃棄や大量消費はますます重要な問題だ。リサイクル技術の進歩やエコ意識の高まりから、新しい解決方法が次々と登場しているが、昔ながらのシンプルな方法で問題にチャレンジする企業も少なくない。
株式会社白洋舍は、株式会社ティンパンアレイと提携し、古着買取サービスを開始する。クリーニング業界の老舗である白洋舎と、全国10店舗を超えるユーズドセレクトショップ「RAGTAG(ラグタグ)」を運営するティンパンアレイが大切な洋服を蘇らせ、新しい活躍の場を生み出すプロジェクトだ。白洋舍溜池サービス店にて、8月16日(水)から受付をスタートし、徐々に対応店舗を拡大していくとのこと。
買い取りの流れは、買い取り実施店舗(スタート時は白洋舍溜池サービス店のみ)に不要になった古着を持ち込み、申し込みを行う。預けた洋服をRAGTAGが査定し、後日メールにて査定金額を確認する。査定額に対して承認を行うと、買取額が指定した銀行に振り込まれる。
買取対象アイテムは、衣類・靴・バッグなど、白洋舍がクリーニングで受付が可能な物に限定される。貴金属や時計といったアイテムは対象外だ。また、白洋舍がクリーニングで受付査定には1週間ほどかかるほか、買い取り時には本人確認書類と、メールアドレスが必要になるので、あらかじめ注意しておこう。
衣類を大切に使い続ける手助けとしてクリーニング事業を続けてきた白洋舍だが、より環境に配慮したサービスとして、「古着買取」サービスの開始に至ったという。白洋舎のクリーニングやリペア技術と、ティンパンアレイが持つリユースノウハウを活かし、より多くの人に長く衣類を使ってもらう取り組みだ。
世界中で衣類の大量生産・大量消費が問題視される中、各アパレルメーカーや関連企業たちは、同業界が抱える環境破壊への問題解決に向けてさまざまな取り組みを行っている。今回のような一般消費者たちにも積極的に参加してもらえるかたちにすることで、より大きな成果にも繋がりやすい。白洋舍なら、昔から馴染みがある人も少なくないだろう。今後の対象店舗拡大に注目していきたい企画だ。
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斉藤雄二
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