ビームスが着なくなった服の回収やリサイクルをスタート!こども服のリメイクも

ビームス

セレクトショップの「ビームス」は、9月29日を「つづく服。の日」と定め、消費者と身の回りのモノのライフサイクルを考える記念日としている。日付の数字は(つづく=9、ふく=29)から。一般社団法人日本記念日協会に認定登録されて1周年。今秋から、古くなった衣料品の回収や再生可能エネルギーの導入などをスタートさせる。

株式会社ビームスは自然環境・資源・エネルギー・心身のウェルネスなどにおける持続可能性と、「ビームスと関わる全ての人の幸せを改めて意識した」(同社)サステナビリティ経営方針を掲げている。「ファッションを楽しむ人の暮らしにおけるサステナビリティを提案することは、数多くのライフスタイルを日本のマーケットに提案してきたビームスに課せられた大きな役割」(同社)として、21年6月に「つづく服。」プロジェクトを発足。続く9月、記念日を制定し、取り組みを本格化させた。

制定2年目の今秋、株式会社JEPLAN(旧・日本環境設計)が運営するプロジェクト「BRING」と提携、不要になった衣料品の回収を実施する。実施対象店舗に持ち込んだ衣料品はBRINGによって回収、再資源化され、新たな衣料品や繊維製品にリサイクルされる。実施対象の店舗は東京都内、首都圏、近畿の17店。

また、サステナビリティ方針に基づき、物流拠点の運営を見直し、再生可能エネルギー供給大手のオクトパスエナジーと契約、9月1日から東陽町の物流センターの電力として導入を開始した。今後はライフスタイルに合った電気の使い方や環境価値の高いエネルギーという選択肢を、顧客にも提案していくという。


10月22日、23日には、思い出のこども服を蘇らせるリメイクイベント「REMAKED BY Kodomo BEAMS 〜〈lusikka〉に相談しよう〜」を「こどもビームス」で開催する。対象ブランドは「lusikka(ルシッカ)」。フィンランド語でスプーンを意味し、購入した人に 「スプーンひとさじのしあわせが伝わりますように」との想いを込め、デザイナー本人がひとつひとつ蘇らせる。料金は1,500〜4,500円、所要時間は1〜2ヶ月の予定。

スタッフによる発信も盛んだ。公式ウェブサイトをはじめ、スタイリング、フォトログ、ビデオ、ブログなどでハッシュタグ機能を利用した提案を継続中。古着、長年の愛用品、これからも着続けたいアイテムなどを見ることができる。記念日制定1周年の9月29日には書籍「BEAMS AT HOME」の最新刊「BEAMS AT HOME For Wellness In Life」(価格1,800円)を発売。シリーズ第7弾、約3年ぶりの発刊で、スタッフの住まいや暮らし方を480ページにわたって紹介。ファッションを楽しむ人同士を結ぶ、等身大のサステナビリティレポートといえるだろう。

【参照サイト】「つづく服。」ウェブサイト
【関連サイト】【2022年】着なくなった服、捨てるの待って!常設で衣服回収を行うアパレルブランド13選

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富永周也

地方紙、業界専門紙など日刊紙記者として製造業、流通、地方行政、ファッション、ライフスタイルなど幅広く取材。SDGs、ESGは氾濫ぎみの情報から、本流を探す。プライベートでは一次産業にも興味あり。