「中古スマホ」がサステナブルな理由とは? 中古端末が買えるショップや購入時の注意点も

スマホ修理

環境保護や地球資源保護といった観点から、リサイクルやリユースに注目が集まっています。近年では家電製品の中古市場も盛り上がっており、中古品をメインとした新しいお店やサービスも次々と登場してきているようです。

そこで当記事では、中古端末の魅力についてサステナブルな目線から解説します。記事の後半ではおすすめのストアや購入時の注意点も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

右肩上がりの中古スマホ市場!所有者も増加傾向に

ICT市場調査コンサルティングのMM総研が7月21日に公開した、「中古スマートフォンの国内市場規模の推移・予測」によると、2021年度の中古スマホの国内販売台数は212万台で過去最高を記録。対前年度比で14.6ポイント増にまで伸びています。今後も増加傾向は続き、2026年には342万台にまで拡大すると見込んでいます。

中古スマートフォン販売台数の推移

画像出典:MM総研

また、モバイル専門マーケティング機関のMMD研究所が18~69歳の男女10,000人を対象に実施した「2022年中古スマホに関する調査」では「中古スマホ(修理・整備品も含む)」を所有している人は全体の11.6%という結果も出ており、2020年の6.1%から2倍近い伸び率であったことが明らかに。

2022年中古スマホに関する調査

画像出典:MMD研究所

円安や端末コスト増、物価高騰や複数端末利用といった要因から、今後もスマホの中古市場が拡大すると予想されています。

どう解決する?枯渇する資源と増え続けるCO2排出量

ここからはもう少しサステナブルな観点から、中古端末のメリットを見ていきましょう。

国際環境NGOの「グリーンピース」が公開している「必需品のスマホ、もっと地球に優しく。」では、1台のスマホが作られるまでの行程を、各マテリアルや労働者目線から解説しています。

例えば、アルミやコバルト、金(ゴールド)といったレアメタルをはじめとする有限な資源は、現状のままでは、わずか14年分の供給量しか残っていないと推定されています。端末スペックがよりハイパフォーマンスで複雑になるほど、1台の生産に必要なエネルギーは増加し、石炭火力発電によってCO2の排出量も増加するでしょう。

鉱山労働者や工場生産従事者への健康被害や、増え続ける「スマホごみ」なども問題視されており、未開封の新品端末は、取り扱いを見直さなければならない時期にあるのかもしれません。

専門家が検査した「リファービッシュ品」にも注目

問題解決の糸口として注目されているのが、中古スマホや修理サービスといった新しい市場です。日本語でいう「整備品」を意味する「リファービッシュ品」も注目です。リファービッシュ品の場合、専門家によって検査・クリーニング、必要であれば修理が施されています。100%機能することが確認された上、3ヶ月〜1年程度の保証もついてきます。

中古端末という選択肢が広がることで、1台のスマートフォンが長く使われるようになります。それが結果的に、地球環境にもお財布にもやさしい選択になるのではないでしょうか。

新品よりもお得に買える!中古端末を扱ったストアやサービス4つ

上記のような流れから、中古端末を扱ったストアやレンタルサービスが近年増えています。

一般的に中古端末は新品よりも安く購入できる魅力がありますが、最近では新品と同様の保証期間を設定したり、サブスクでレンタルできたりといったサービスも登場しており、再注目されている市場です。ここでは、おすすめのストアやサービスを4つ紹介します。

1.リファービッシュ品専門ストア「Back Market(バック マーケット)」

Back Market

画像出典:Back Market

以前、Life Huggerでも紹介したBack Marketは、お店側で買い取った端末を洗浄やリペアし、クリーンな状態で販売しているリファービッシュ品専門のオンラインストアです。各商品の品質チェック項目を表記し、全商品を12ヶ月の動作保証・30日間の全額返金保証付きで販売しています。

【参照サイト】:Back Market

2.独自の国内検査センターを持つ「にこスマ」

にこスマ

画像出典:にこスマ

にこスマは国内検査センターを有し、国内外の大手通信キャリアと同様のプロセスでデータ消去から端末の機能検査を実施している中古端末ストアです。検品や清掃までをしっかりと行い、端末の状態によってグレード分けされているので、安心して中古品を購入できます。

【参照サイト】:にこスマ

3.AmazonでiPhoneが買える「Amazon renewed(アマゾン リニュード)」

Amazon renewed

画像出典:Amazon

Appleは10年以上前から、自社で整備した中古端末「整備済製品(リファービッシュ品)」を販売しています。Apple公式サイトではタブレットやMacなどがメインで、iPhoneは販売されていませんが(※2022年12月現在)、Amazonが独自基準で整備した「Amazon renewed」では、iPhoneを販売しています。

端末の検査や洗浄を行い、購入から180日間の無料交換サービスも利用可能です。

【参照サイト】:Amazon Renewed

4.30日からレンタル可能なスマホサブスク「みんなのすまほ」

みんなのすまほ

画像出典:みんなのすまほ

みんなのすまほは、最低30日から端末をレンタルできる法人向けスマホサブスクサービスです。急なテレワーク対応やアプリ開発の動作確認、仕事や学校での貸与など、さまざまなシーンで活用できるほか、SIMレンタルサービスなども行っています。

運営元は中古携帯業界の行革団体「一般社団法人リユースモバイル・ジャパン」にも加盟している株式会社ニューズドテックですので、取り扱い端末のクオリティも信頼できます。ただし、法人のみの利用となるので注意しましょう。

【参照サイト】:みんなのすまほ

中古端末購入時の注意点3つ

スマホ中古市場やおすすめのストアを見て、興味を持った人もいるのではないでしょうか。各ストア・サービスとも、独自の検査やテスト、清掃などを実施し、返品保証期間なども設定しているため安心感は高いですが、購入時に注意して欲しい点もあります。

今回は、3つのポイントに分けて紹介します。

SIMロック・SIMロックフリー・SIMカードのサイズ

ひとつ目は、「キャリア対応」についてです。スマホには契約したキャリアのSIMしか使えない「SIMロック」が設定されている端末があります。

通常は、契約キャリア以外のSIMを挿入した場合、アクティベーションができないため使えません。契約しているキャリアに対応した端末か、「SIMロックフリー」のものを選びましょう。また、SIMカードには「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類があります。SIMカードのサイズにも注意してください。

赤ロムと白ロム

ふたつ目は、「買いたい端末が赤ロムではないことを確認する」です。赤ロムとは「分割払い残価が残っていて、携帯キャリアからネットワーク利用制限がかけられている端末・状態」のこと。まだローンを支払い終わっていない端末には、キャリア対応のSIMカードを使っても携帯電波が入りません。

一方、しっかりと端末代を払い終わった端末を「白ロム」といいます。通常は買取チェックで赤ロムと判明した場合、買い取りを断る中古販売業者がほとんどですが、まれに赤ロムを扱っている店舗もあります。不自然に価格が安い端末には注意し、購入前にしっかりと確認しましょう。

バッテリーや付属品の確認をする

中古品購入でしばしば見かけるトラブルが、「付属品の有無」や「バッテリーの消耗具合」のチェック漏れです。

バッテリーの消耗は端末のパフォーマンスに大きく影響する一方、見た目では判断できません。付属品は他社製のスマホ関連グッズが多く販売されているため、個別購入できるものもありますが、購入時から同梱されているに越したことはありません。

気になる人はお店のスタッフに問い合わせるなどして、事前に確認しておきましょう。

スマホを賢く運用するなら中古端末も検討しよう

いまやスマートフォンは1人1台と言われる時代。日常生活に欠かせなくなったスマホも、中古端末を選択肢に含めることで、より環境やお財布に優しい運用ができるのではないでしょうか。中古品の製品不良や購入後のサポートが心配な方は、ぜひ当記事で紹介したお店を試してみてください。

【参照サイト】:グリーンピース
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。