薬草やハーブで調子を整えたい時におすすめの本3冊

本の集合写真

毎日を健やかに過ごしたい。ちょっとした不調に対処したい。そんな時、薬草やハーブは心と体をゆるめたり整えたりするのに便利なアイテムです。今回は、初心者にも分かりやすく、薬草やハーブを取り入れた暮らしの実践に役立つ本を3冊ご紹介します。

1.『ゆるめる・温める・巡らせる』

ゆるめる温める巡らせるの書影

著者  鈴木 七重
出版社 株式会社エクスナレッジ
発売日 2020月12月

日常的に実践できるハーブなどを使って身体をゆるめ、温め、巡らせる方法がぎっしり詰まっている一冊。著者は自身のアレルギー体質改善のためにハーブやアロマセラピーを用いた植物療法を20年以上に渡り実践し、それを講座として伝えている方です。そのため実践法としてヨガやマッサージ、ハーブや薬草、アロマオイルを使った、日々の生活でトライできそうなことがたくさん書かれています。「ゆるめる」では身体をゆるめて自律神経を整える方法が、「温める」には血流をよくするアイデアが、「巡らせる」にはデトックスの方法が載っています。「なるほど、こうすればいいのか!」と心の中で何度もつぶやきながら読みました。

本全体に写真が多く、パラパラとページをめくって見ているだけでも癒されます。「ちょっと調子が悪いかも」という時に本棚から取り出したい一冊です。

2.『薬草手帖 ー心身を慈しむためにー』

薬草手帖

著者 新田理恵
出版社 アノニマ・スタジオ
発売日 2023年11月

薬草に魅了され、その魅力を広めるために起業したTABEL株式会社代表で管理栄養士、国際中医薬膳調理師の資格も持っている新田理恵さんが書いた実用書です。心身の不調のチェックリスト、ミニ薬草図鑑、飲み物・⾷べ物としての薬草の活用法、お⾵呂での使い方、薬酒、さらには育成と採取についてまで、実践に役立つ情報が幅広く取り上げられています。伝統・⽂化を⼤事にしながら現代版としてアレンジ・紹介をすることを生業にしている新田さんならではの視点で書かれています。

この本の一番の見どころは、新田さんの薬草への愛が文の端々に感じられるところです。日本には古来からたくさん薬草があることに改めて気づかされ、まずはドクダミやヨモギなど身近にある薬草から活用していこうと思いました。一家に一冊、薬箱の横か台所の片隅に置いておきたい一冊です。ちなみに新田理恵さんが書いたもう1冊の本『薬草のちから』には薬草との出会いから起業までのストーリー、薬草の持つ魅力が書かれており、読みものとしてとても面白かったです。興味のある方はぜひこちらもどうぞ。

3.『ナチュラルビューティースタイリスト検定公式テキスト』

ナチュラルビューティー検定テキスト

著者 公益社団法人 日本アロマ環境協会
出版社 主婦の友社
発売日 2018年10月

公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)による検定制度「ナチュラルビューティー検定」の公式テキストです。筆者は昨年これを使って検定を受けて合格したのですが、テキストがとてもよくまとまっており感動しました。

内容が幅広く、食からスキンケア、呼吸法、睡眠、ストレッチ、植物、ハーブまで多様なテーマが取り上げられています。それぞれ医師、栄養士など各分野の専門家が監修しているので信頼性が高く、検定に合格した後も日々の暮らしの中で実践するのに活用しています。個人的なお気に入りは、最後に載っている植物図鑑。多様な植物の効能が載っていて便利です。なお、検定はオンラインで気軽に受けられるので、興味のある方はぜひ受けてみてください!

薬草、ハーブをもっと身近に!

「薬草やハーブを使う」「アロマオイルを選ぶ」といったことは、最初は少し難しく感じますが、元々は暮らしの中で人が取り入れてきたことです。今回ご紹介した本には、誰でも簡単に薬草やハーブを楽しむ方法が多く載っています。まずは、気になるハーブや興味のあることから気軽に取り入れて、日々の生活を快適に過ごしましょう!

【関連ページ】身近な薬草を見つけよう!薬草散策ツアー参加レポート
【関係ページ】贈り物にも最適!美容系ライターがセレクトしたオーガニックハーブティー8選

The following two tabs change content below.

曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/