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11月に入り、ブーツや革靴を下駄箱の奥から出す季節になりました。久しぶりに出したお気に入りの1足で、かかとが斜めにすり減っていたり、靴底の端がはがれていたりすると、買い替えるかどうか迷ってしまいます。
かかとや靴底の一部の傷みなら、予約なしで持ち込める街の修理店で、早ければ十数分で直せます。ブランドの靴ならそのブランドのリペア受付、靴底全体のすり減りなら靴底をまるごと替えるオールソールが使えます。アッパー(足を包む上の部分)がしっかりしていれば、直して履き続けられます。
この記事では、傷み方別の頼み先と料金の目安、直せるかどうかの見分け方が分かります。店に行く時間がないときの配送の使い方や、直せなかった靴の行き先も紹介します。
1. 傷み方別の頼み先と料金の目安
靴の修理は、傷んだ場所によって頼み先が変わります。かかとのすり減りや靴底の一部のはがれのような部分的な修理なら、ミスターミニットや靴専科のような街の修理店へ。購入したブランドが修理を受け付けているなら、リーガルのようなブランドのリペア受付も使えます。靴底をまるごと替えるオールソールは、街の修理店のほか、ユニオンワークスのような靴修理の専門店でも頼めます。
| 傷み方 | 主な頼み先 | 価格(税込・2026年11月時点) | 特徴 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|
| 婦人靴のかかと(ヒール)のすり減り | 街の修理店 | ミスターミニット:細ヒール 1,650円〜(両足)/靴専科:ピンヒール 1,980円 | ミスターミニットは最短10分程度から。靴専科は接着に時間がかかるため翌日以降の受け取り | 通勤・通学で毎日履くパンプスを早く直したい人 |
| 紳士靴のかかとのすり減り | 街の修理店・ブランド | ミスターミニット:3,190円〜(両足)/靴専科:ラバーリフト 3,300円〜/リーガル製品:トップリフトの化粧替え 3,300円(両足) | ミスターミニットは最短15分程度から | 革靴をすり減らしすぎる前に整えたい人 |
| 靴底の一部のはがれ | 街の修理店 | ミスターミニット:550〜1,650円(1か所。接着する面積で変わる) | 目安時間は10分程度から | 歩くたびに底がぱかぱかする靴をすぐ直したい人 |
| 前底(つま先側半分)のすり減り・滑り止め | 街の修理店 | ミスターミニット:婦人靴 3,080円〜/紳士靴 3,630円〜(両足)/靴専科:ハーフソール(ラバー)3,520円〜 | 底が残っているうちに貼る補強にもなる | 革底の靴を長く履きたい人 |
| 靴底全体のすり減り(オールソール) | 街の修理店・ブランド・専門店 | ミスターミニット:8,800円〜(両足)/靴専科:レディース ラバー 14,300円〜/ユニオンワークス:コマンドソール 19,800円〜/リーガル製品(紳士靴):合成ゴム底 21,450円〜(両足・中底替え込み) | 預かり修理。ミスターミニットは数週間、リーガルは1〜2か月 | アッパーがしっかりしたお気に入りの靴を残したい人 |
| スニーカーのほつれ | 街の修理店 | ミスターミニット:1,650円〜(1か所) | 預かり(数日〜数週間) | 履き慣れたスニーカーを手放したくない人 |
| スニーカーの靴底のはがれ | 街の修理店 | ミスターミニット:550円〜(1か所の接着) | 最短即日から | 週末までにまた履きたい人 |
料金は、各社の公式サイトで2026年11月に確認した税込価格です。靴の状態によっては追加の修理が必要になり、表の金額に上乗せされることがあります。
2. 街の修理店・ブランド・専門店、頼み先ごとの得意なこと
表で挙げた頼み先は、得意な修理も、手元に戻るまでの時間もそれぞれ違います。
街の修理店は、すぐ直したい部分修理に強い
ミスターミニットは予約が要りません。店舗に靴を持ち込み、修理が終わったらお店で受け取ります。かかとや靴底の接着なら最短10分程度からで、買い物のついでに直せます。
後日引き取るお預かり修理もできます。靴の状態や仕上がりの希望によっては、店舗ではなく工場でのお預かり修理になります。
靴専科は、かかとゴム交換やハーフソール、オールソールといった修理を扱っています。靴磨きや、オゾン水を使った靴・スニーカーのクリーニングも頼めます。かかとの修理は接着に時間がかかるため、受け取りは翌日以降です。部材の取り扱いは店舗によって異なり、料金も利用する店舗や靴の状態で少し変わります。
街の修理店は、店舗によって扱うメニューが違います。オールソールや色の補修のような大きな修理を頼みたいときは、行きつけの店舗で扱いがあるかを先に聞いておく手間がかかります。
購入したブランドのリペア受付は、そのブランドの靴のための窓口
リーガルの靴は、REGAL SHOES やリーガル商品を扱う百貨店などの店頭に持ち込んで、修理を相談できます。オンラインでの受付は、オフィシャルパートナーの東立製靴が担当しています。
料金は左右両足での価格です。紳士靴のオールソールは中底替えを含む金額で、中底替えが要らない場合は4,950円(税込)が差し引かれます。
受け付けるのはリーガルブランドの靴です。ほかの店で修理したことがある靴は、希望どおりに直せない場合があります。所要期間はヒール交換で約1か月、オールソールで1〜2か月です。時間がかかっても、ブランドの靴をブランドの窓口で直したい人に向いています。1か月以内にまた履きたい人や、リーガル以外の靴を直したい人には向きません。
靴修理の専門店は、オールソールや革の補修を任せたいときに
ユニオンワークスは、東京(渋谷・青山・銀座・新宿)と神奈川(横浜・高津)に店舗がある靴の修理店です。申し込みは来店か配送から選べます。
ラバーのオールソール「コマンドソール」は19,800円(税込)からで、納期は2週間からです。革のキズ補修は3,300円(税込)からで、納期は1〜3週間です。どのメニューも預かりになるため、その日のうちに直して履いて帰りたい人には向きません。
自分でできるのは、修理に出すまでの応急処置
靴底の小さなはがれは、市販の靴用の接着剤で一時的に貼り合わせられます。ただし、はみ出した接着剤が固まると、修理店で貼り直す前にそれを落とす手間が増えます。応急処置は「次に修理店へ行くまでのつなぎ」と割り切り、範囲を広げないのがコツです。はがれが広い靴や、見た目まで元どおりに整えたい靴は、最初からプロに任せるほうが向いています。
かかとは、ゴムがすり減ってその下の土台まで削れると、修理の範囲が広がります。靴専科では、かかとゴム交換などにあわせて、土台の高さを戻す修理が1か所660円(税込)から加わります。削れた部分を自分で埋めるより、早めに修理店へ持ち込むほうが、靴にも負担が少なく、修理代も抑えやすくなります。
3. 傷み方ごとの直し方と頼むタイミング
かかと:ゴムが削れて土台が見える前に
婦人靴のかかとは、ヒールの太さで料金が変わります。ミスターミニットでは細ヒールのスタンダードが1,650円、中大ヒールのスタンダードが1,980円(いずれも両足・税込)です。すり減ったヒールと前底をまとめて直すセットメニューもあり、婦人靴の細ヒールのスタンダードで4,180円(両足・税込)から。かかとと前底が同時に傷んでいるなら、まとめて頼む方法もあります。
靴底のはがれ:面積が小さいうちに接着する
ミスターミニットの靴底の剥がれ修理は、接着する面積で料金が決まります。片足の3分の1程度までが「小」で550円、「中」が1,100円、「大」が1,650円(いずれも1か所・税込)です。はがれた範囲が広がるほど料金が上がるので、気づいた時点で持ち込むのが一番手軽です。
靴底全体のすり減り:ハーフソールかオールソールか
前底だけがすり減っているなら、底の前半分に新しい底を貼るハーフソールで十分なことがあります。靴底全体がすり減っている、底に穴が開きかけているときは、靴底をまるごと替えるオールソールです。ミスターミニットのオールソールはラバーで8,800〜16,500円、レザーで12,100〜17,600円、製法によっては20,900円まで(いずれも両足・税込)で、スニーカーにも対応しています。
スニーカーのほつれ・はがれ:街の修理店で部分的に
スニーカーのほつれは、ミスターミニットで1か所1,650円(税込)から直せます。お預かりになり、数日から数週間かかります。靴底のはがれは1か所の接着で550円(税込)からで、最短即日です。中敷きの交換のような内側の修理は2,200円(両足・税込)からあります。
4. 直せるかどうかの見分け方は、アッパーの状態
かかとや靴底は、付け替えられる部品です。直せるかどうかの分かれ目は、足を包むアッパーと、靴の内側の状態にあります。リーガルは、甲革(アッパーの革)の傷み具合によっては修理を断ることがあり、内張りが弱っている場合は追加のリペアをすすめています。ミスターミニットも、状態や形状によっては修理できない場合があります。
その靴、アッパーはまだしっかりしていますか?持ち込む前に、次の点を見ておくと判断の目安になります。
- アッパーの革や布に、深い割れや裂けがない
- 合成皮革の表面が、ぽろぽろとはがれ落ちていない
- 靴底を指で押したとき、崩れるようなもろさがない
- かかとの内側や内張りに、大きな穴が開いていない
- アッパーと靴底のつなぎ目が、広い範囲でゆるんでいない
これは一般的な目安なので、当てはまるかどうか迷う靴ほど、予約なしで持ち込める街の修理店で、プロに状態を見てもらう方法が向いています。
5. 靴を修理に出す前に気をつけたい4つのこと
付属品は外して渡す
リーガルの修理では、預かるのは靴本体と靴箱だけで、袋やシューキーパーなどの付属品は原則として預かりません。シューキーパーを入れたまま持ち込んだときは、その場で外して持ち帰る準備をしておくとスムーズです。
部材の色と種類を決めておく
靴専科のかかとゴム交換は、色が黒・茶・ベージュから選べます(ピンヒールは黒・ベージュ)。ミスターミニットのかかと修理にはスタンダードとプレミアムがあり、料金が分かれています。靴の色や、どのくらい長く履きたいかを考えておくと、店頭で迷わずに済みます。
状態によって追加の修理が加わる
ミスターミニットは、靴の状態によっては追加の修理が必要になり、別料金になる場合があるとしています。リーガルのオールソールも、ヒール交換が必要なら追加料金です。表の金額は「そこから始まる料金」として予算を組んでおくと安心です。
受け取りを後回しにしない
リーガルは、修理完了の連絡のあとに引き取りの連絡がない場合、靴を処分することがあるとしています。預かり修理は数週間から数か月かかることもあるので、完了の連絡を受けたら早めに引き取りましょう。
6. 店に行く時間がないときは、配送で直す・洗う
修理は店に持ち込むほか、配送で頼める窓口もあります。汚れや臭いが気になる靴は、修理とあわせて宅配クリーニングを使う方法もあります。修理の前後に丸洗いしておくと、直した靴を気持ちよく履き始められます。
修理を配送で頼める窓口
- ユニオンワークスは、配送での申し込みを受け付けています(送り先は神奈川県川崎市高津区の工房)。
- リーガルの靴は、オフィシャルパートナーの東立製靴がオンラインで受け付けています。
- ミスターミニットには、配送で修理の見積もりを頼めるオンライン修理見積もりサービスがあります。
- 靴専科の宅配修理・クリーニングは一時停止中で、再開時期は決まっていません。
靴の宅配クリーニングは、箱に詰めて送るだけです。店に行く時間を、ほかのことに使う余白に変えられます。修理まで頼めるかどうかは社によって違います。美靴パックは、申し込みのときに修理も相談できる宅配クリーニングです。リナビス(靴・革)は、修復と色入れまでコース料金に含まれます。くつリネットとKutoon Washは洗う専門なので、かかとや靴底の修理は街の修理店に頼みます。
美靴パック
美靴パックは、申し込みのときに修理もあわせて相談できる靴の宅配クリーニングです。クリーニングは2足パックで頼みます。WEBで申し込んで送る仕組みで、専用の集荷キットは要らず、年会費もかかりません。往復送料は無料です(北海道・沖縄・離島を除く。指定の配送業者の陸便に限る)。
対応するのは、婦人靴(ミュール・ハイヒール)・紳士靴・スニーカー・ブーツ全般・登山靴です。レインブーツやオーダーメイドの靴、爬虫類の革を使った靴などは受け付けていません。クリーニング後の保管(1足880円・税込、最大7か月)も頼めます。オフシーズンの靴を洗って預けながら、気になる傷みも相談したい人に向いています。
くつリネット
くつリネットは、株式会社ホワイトプラスが運営する靴の宅配クリーニングです。修理は扱わないので、かかとや靴底は街の修理店に頼み、丸洗いをこちらに任せる使い分けになります。1足ずつ手洗いし、自然乾燥で仕上げます。伝票や注文用紙は要らず、家にある箱や袋に靴を詰めて、配送員に渡すだけです。補色と起毛の染み抜きブラッシングがついたスタンダードコースは、1足パック7,700円、2足パック14,300円(1足あたり7,150円)です(税込)。
往復送料は6,600円以上で無料、6,600円未満は2,200円です(北海道・沖縄は3,300円。1個口あたり・税込)。前回スタンダードコースで洗った靴は、手入れ向けのライトコース(1足パック5,500円・税込)を選べます。同じ靴を定期的に整えたい人に合います。
リナビス(靴・革)
リナビスの靴(皮革・ブランド品)クリーニングコースは、修復までコース料金に含まれます。洗いと小さな傷みの手直しを、まとめて頼めます。料金は18,500円(税込)のコース料金で、洗い・乾燥・修復・色入れ・仕上げまでが含まれます(状態によっては別料金)。破れや1cm以上のほつれ、パーツ交換などで追加料金がかかるときは、事前に見積もりの連絡があり、承認してから作業に入ります。スニーカーはハイブランドスニーカーコース(8,800円・税込)で、消臭・はっ水・防汚・色褪せ防止の加工がついています。
送料は無料です(北海道・一部離島は別途2,090円、沖縄は別途6,050円・税込)。発送セットが届くまで約1週間、仕上がりのお届けは最短でも1か月程度です。すぐ履きたい靴には向きません。キャンバス・ナイロン・スエード・ムートンなど一部の素材は、色補正ができません。仕上がりを急がず、革靴やブランドのパンプスを色まで整えたい人に向いています。
Kutoon Wash
Kutoon Washは靴クリーニングの専門店です。修理は街の修理店に頼み、汚れ落としをこちらに任せる使い分けになります。スニーカー・子ども靴・紳士靴・パンプス・ブーツといった靴の種類ごとに、1足ごとの料金が決まっています。ミッドソールの汚れ剥がしや撥水加工、防カビ加工などのオプションも選べます。
往復送料は地域と足数で変わり、商品小計10,000円以上で無料です。120サイズの段ボール1個に収まれば、足数の上限はありません。洗えるかどうかは、LINEで写真を送って無料で相談できます。家族のスニーカーや子ども靴をまとめて洗いたい人に合う選択肢です。
7. 直せなかった靴の行き先
アッパーが裂けていたり、靴底がもろくなっていたりして修理できなかった靴も、すぐにごみ袋へ入れる前に行き先を考えられます。まだ履ける状態なら、家族や知人に譲ったり、リユースに回したりする道があります。履けない靴を捨てるときの分別の区分は自治体ごとに違うので、住んでいる地域の分け方に沿って出します。
アパレルブランドの中には、店頭で衣類などの回収を受け付けているところがあります。回収する品目や条件はブランドごとに違うので、アパレルブランドの衣類回収の選び方で、手放す先を見比べてみてください。
まとめ:買い替える前に、傷んだ場所から頼み先を選ぶ
かかとのすり減りや靴底の一部のはがれは、予約なしで持ち込める街の修理店で短い時間で直せます。ブランドの靴はブランドのリペア受付、靴底全体のすり減りはオールソールと、傷み方に合わせて頼み先を選べば、お気に入りの1足をもう一度足元に迎えられます。直せるかどうかの目安は、アッパーと内側の状態です。
店に行く時間がとりにくいときは、配送の修理受付や靴の宅配クリーニングを組み合わせると、手間をかけずに靴を整えられます。服や小物も含めて長く使う選び方を広げたいときは、サステナブルファッションの基本をまとめた記事も参考になります。今週末、下駄箱から気になる靴を1足出して、かかと・靴底・アッパーのどこが傷んでいるかを見てみてください。
※この記事は、2026年11月時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
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