夏の暑さや冬の寒さをどうにかしたい。その対策として今、断熱が注目されています。自治体からも補助金が出ていることから、持ち家を断熱リフォームする方もいます。
その一方で「賃貸だから大がかりなリフォームはできない」「持ち家のリフォームにそんなにお金はかけられない」とあきらめている人もいます。そんな方に朗報です。実は、工事不要で原状回復もできる断熱DIYアイデアもいろいろあります!
そこで、今回は賃貸住宅でも安心して実践できるアイデアをご紹介します。断熱DIYで、夏も冬も賢く快適に乗り切りましょう!
断熱が注目されている背景
断熱が注目されている背景には、以下のような理由があります。
- 光熱費の高騰で節電意識がアップし、断熱をして少しでも電気代を浮かせようとする人が増えた。
- 断熱がしっかり施された家は、夏は涼しく、冬は暖かいため、快適で健康な暮らしを送ることができる。そのメリットを知り、実践する人が増えた。
- 環境負荷を少しでも減らす方法として、断熱が有効だという考えが広まってきた。
賃貸OK!原状回復できる断熱DIYアイデア6選
今回は断熱DIYアイデアを6つご紹介します。材料の多くは、100円ショップで入手しました!
①断熱シートを使ってみる

簡単に貼ってはがせる便利な断熱シート。100円ショップでも売っているので、気軽に試すことができます。
使い方は霧吹きで窓に水を吹きかけて、その上に断熱シートを貼るだけ!我が家でも使ってみましたが、あまりに簡単で驚きました。貼る前は、部屋の雰囲気に影響を与えるのでは?と少し不安でしたが、我が家の場合は、普段はずっとレースのカーテンをかけているので、影響はほとんどありませんでした。断熱に加え、防音効果もあるようなので助かります。

断熱シートを貼った窓。外からの目隠しにもなります。
ちなみに、もう一つのタイプは両面テープで貼るものでした。寝室の窓に貼ってみたのですが、こちらもレースのカーテンがあるので、部屋の雰囲気への影響はほぼなかったです。

こちらも、100円ショップで購入しました。

窓につけると、こんな感じです。
②ロールカーテンを自作する

我が家では、家にあった布と突っ張り棒を使って作りました。洗濯も気軽にできて便利です。
③アルミ保温シートを活用する
アルミ保温シートも、簡単&便利な断熱グッズです。トイレマットやホットカーペットの形に合わせて切り、下に敷くと保温効果があります。100円ショップ、ホームセンターで入手できますよ。
④床にコルクマットを敷く
コルクは、無数の気泡(空気の部屋)を含んだ構造をしており、熱を伝えにくくするため、断熱になります。コルクガシという木の樹皮から作られる天然素材なので環境負荷が低い点も、大きな魅力です。
⑤家具の配置を工夫して、空気の流れを作る

エアコンからの風の流れを考え、風の通り道に高い家具を置くと、効果的に部屋を冷やしたり、温めたりすることができます。これは、費用をかけずにできます。サーキュレーターが家にある場合は、ぜひサーキュレーターも同時に活用してください。
⑥ 玄関の断熱に取り組む
玄関からは、夏は暑い空気が、冬は冷たい空気が入ってきます。ここを断熱すると、効果が高いです。簡単な方法は、玄関(土間)にアルミシートを敷き、その上に木の板などを置く方法です。
DIY上級編としては、ホームセンターで材料を買ったうえで、玄関ドアを断熱にする方法もあります。
断熱DIYの注意点と快適に続けるコツ
断熱DIYは、簡単に始められます。ただ、注意すべき点もあります。特に、以下に気をつけてください。
- 原状回復ができるようにする(賃貸の場合は、部屋を傷つけないことが大前提です)
- 結露やカビに注意する(気づいたら窓にカビが、とならないように)
- 火気・電気まわりとの距離を保つ(火事にならないように)
断熱DIYは、気軽にできるアイデアもたくさんあるので、まずはできそうなものから挑戦してみてください。
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曽我 美穂

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