お気に入りの洋服を長く愛用できる、「スローワードローブ プロジェクト」がついに本格始動!

2000年半ばごろ、世界中で大流行を巻き起こした「ファストファッション」。流行を取り入れつつ、大量生産によって低価格に抑えられた衣料品の登場によって、私たちはおしゃれをより気軽に楽しめるようになった。しかし、このファストファッションの生産体制は、やがて売れ残った洋服の大量処分・大量廃棄という問題を生み出すことに。

こうしたファストファッションの問題点は長年議論されており、フランスではついに今年3月、「ファストファッション罰則法」が下院で可決された。大量生産・大量消費型ファッション産業からの脱却は、今や全世界のアパレル業界の課題と言えるだろう。

そんな世の中の流れを汲み、株式会社ハースト婦人画報社は株式会社白洋舍と、株式会社ティンパンアレイが展開するブランド古着買取サービスの「ラグタグ」と提携し、自社のオンライン・セレクトショップ「ELLE SHOP(エル・ショップ)」にて「スローワードローブ プロジェクト」を本格始動した。

「スローワードローブ」とは、お気に入りの洋服をクリーニングサービスでメンテナンスして清潔に長く愛用し、着られなくなった洋服は再販することで洋服の廃棄を減らす、持続可能なファッション ライフスタイル。サステナブルファッションに積極的なELLE SHOPは、販売する洋服をきれいに、そして長く愛用してもらえるようにと、白洋舎とティンパンアレイに呼びかけ、当プロジェクトを開始している。


具体的には、ELLE SHOPの専用ページから、白洋舍の「らくらく宅配便」やラグタグの「宅配買取」に申し込むことで、金額に応じたエル・ショップポイントが付与されるという仕組み。洋服の廃棄量削減はもちろん、洋服を大切にしようとする消費者の意識改革や、中古市場での再販によって洋服の価値を最大限活用しようとする経済的価値の創出も目的としている。

2015年の計測当初から買取商品の廃棄率0%台をキープし、2022年以降は廃棄ゼロを達成しているELLE SHOP。配送資材の特許取得やリクエスト型の受注生産システム「TSUKUTTE(ツクッテ)」の導入など、画期的な施策を続けるELLE SHOPの新しい取り組みが、私たちの生活に根付くことを期待したい。


【参照サイト】SLOW WARDROBE 【白洋舍×RAGTAG×ELLE SHOP】
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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。