土屋鞄が自社製品バッグのリユース販売を9月21日から開始、約180点を中目黒の店舗で

土屋鞄が自社製品リユース販売事業参入を発表

回収した自社製品を再販する「リユース品販売事業」への本格参入を2022年6月に発表したばかりの株式会社土屋鞄製造所が、9月21日(水)〜10月10日(月)までの約2週間半に渡ってリユース品の販売会を実施する。国連が定めた「SDGs週間(今年は9月16日~25日)」に合わせた企画で、綺麗に補修された約180点のリユース品を販売予定だ。

土屋鞄が自社製品リユース販売事業参入を発表

同社は、昨年(2021年)10月と今年6月に、国内17店舗と配送で製品の無料引き取りサービスを展開。合計で約800点もの使い古し品を回収したという。回収したバッグはすべて、東京都西新井の工房で修理専門職人の手によって新品同様の綺麗な状態に修復される。

土屋鞄が自社製品リユース販売事業参入を発表

革素材の劣化はもちろん、痛みやすい持ち手や金具類、ファスナー、布生地のへたりなどを一つひとつチェックし、丁寧に補修を行った。

土屋鞄が自社製品リユース販売事業参入を発表

製品の状態によっては内装の張替えや破損パーツの交換も行い、クリーニング〜除菌加工を施して、新しい役目を果たせるよう配慮されている。

土屋鞄が自社製品リユース販売事業参入を発表

再販アイテムは、トートバッグやショルダーバッグ、ボストンバッグ、土屋鞄製ランドセルをリメイクした人気商品「大人ランドセル」など。すべて素材の風合いなどが異なる”一点もの”であり、なかには限定生産品や廃盤品といった希少なものも含まれている。

販売場所は、東京都中目黒のランドセル専門店「童具店・中目黒」内のポップアップストア。営業時間は11時〜18時、定休日は火曜日となっている。販売当時の価格の50~75%で販売予定で、購入後は新品と同様の返品保証や修理サービスに対応しているとのこと。※在庫がなくなり次第終了

第二弾もすでに決定しており、今年10月1日(土)〜31日(月)まで再度無料回収を実施し、大阪のランドセル専門店「童具店・大阪」で11月16日(水)〜12月6日(火)までリユース品販売を行う予定だ。

同事業は、土屋鞄製造所が立ち上げたサステナブルプロジェクト「CRAFTCRAFTS(クラフトクラフツ)」の一貫だ。リユース事業のほかにリメイク、リペアの3本柱で構成されている。一般ユーザーでも気軽に利用できる「お手入れサービス」も実施しており、ブラッシングやオイルケアといったリペアサービスを受けられる。

スマホの登場によって、中古品の個人出品や購入が手軽に行えるようになったが、製造元が直接手直しを行い、製品本来の機能や寿命を復活させる取り組みは、従来の中古品市場にはない魅力があるのではないだろうか。土屋鞄ファンの人はもちろん、興味がある人はぜひ販売会に足を運んでみよう。

【参照サイト】土屋鞄製造所
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。