土屋鞄が菌糸体から生まれたヴィーガンレザー「マイロ」を使った試作品6種を発表。6月9日から展示イベントもスタート

土屋鞄がマイロを使った試作品を発表

1965年から革製鞄やランドセルを製造販売してきた「土屋鞄」は、米国企業「Bolt Threads(ボルト・スレッズ)」と共に開発したレザー代替素材「Mylo™(マイロ)」を使い、ランドセルや鞄、小物といったプロダクト計6種類を試作した。うち財布1型は、2022年内の販売開始を目指している。

「マイロ」は、キノコの菌糸体(菌が構成する、根のような糸状の組織体)から作られた新素材。レザー代替素材として注目されている「ヴィーガンレザー」のひとつとされ、「マッシュルームレザー」とも呼ばれている。菌糸体で仕上げた素材は、柔らかな手触りと上質感のある風合いが特徴。加工することで柔軟性を持たせることも可能なため、さまざまな製品に活用できる可能性がある。

土屋鞄がマイロを使った試作品を発表

レザーに代わる素材というだけでも、動物愛護や環境面から優しい商品といえるが、さらに菌糸体は100%再生可能なエネルギーで稼働する最先端の垂直農法施設で育成されているそうだ。栽培に必要なのは水と空気とマルチング材(植えた植物の地表面を覆うもの、略して「マルチ」)のみ。約2週間という短い周期で育成可能なため、供給も安定している夢のような素材となっている。

今回、マイロを使って試作した製品は次の6つだ。

  • Mylo™ ハンディLファスナー:外装と内装90%にマイロを採用。定番のL字型ファスナー付きミニ財布。紙製・小銭・カードが収納可能。2022年内の販売開始を目指している。縦8.8×横11.6×厚み2.2センチ
土屋鞄がマイロを使った試作品を発表
  • ランドセル:外装の82%にマイロを採用。ベーシックなランドセル。高さ32.3×幅26.0×マチ18.1センチ
土屋鞄がマイロを使った試作品を発表
  • スクエアバッグ:外装すべてにマイロを採用。幅広く使えるブリーフ型バッグ。縦26.5×横39.0×マチ6.0センチ
土屋鞄がマイロを使った試作品を発表
  • スリムケース:外装すべてにマイロを採用。フラットなスリムケース。縦22.0×横31.0×厚み0.5センチ
土屋鞄がマイロを使った試作品を発表
  • バックパックミディアム:外装上部と背面にマイロを採用。供給ナイロン「デイビス」を組み合わせた軽量なバックパック。縦45×横30×マチ10センチ
土屋鞄がマイロを使った試作品を発表
  • ウォレットバッグ:リサイクルナイロンを使用したショルダー以外はすべてマイロ製。紐が付いたショルダーバッグタイプ。縦18.2×横13cm×厚み1.5センチ。紐の長さは58センチ
土屋鞄がマイロを使った試作品を発表

土屋鞄は本製品6つを6月9日(木)から6月30日(木)の間、10時から21時の時間帯に土屋鞄製造所の渋谷店内にて展示する予定だ。菌糸体で作られたヴィーガンレザーの質感や風合い、手触りなどを手にとって確かめられる貴重なイベントとなっている。植物製レザーということで、使い終わったあとの「廃棄方法」についても期待感が増すばかりだ。まだまだ目新しいヴィーガンレザーを直接体験することができる貴重なこの機会、ぜひ一度足を運ばれてみてはいかがだろうか。

【ウェブサイト】土屋鞄製造所
【参照サイト】【土屋鞄】国内初、キノコの菌糸体由来の新素材モデルを共同開発
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。