家の照明でマインドフルネス?パナソニックの新製品が提案する「光と音でくらしを整えるあかり」とは?

在宅ワークや外出自粛の影響で、日中に外に出て太陽の光を浴びる機会が減った人も少なくないでしょう。特に今年の夏は猛暑続きで、熱中症対策のためにもなるべく外に出ないで涼しい室内にこもる生活になりがちでした。しかしその結果、生活リズムが崩れたり気分転換が難しくなったりと、心身に影響が出ることも少なくありません。今後、夏はいかに室内で心身を健康に保ちつつ、よりよい生活ができるかが重要になってくるでしょう。そこで着目したいのが、室内の照明やあかりです。今回は8月2日に行われたパナソニック株式会社主催の「あかりでライフコンディショニング」セミナーを取材しました。

節電だけではなくゴミも減らせる!メリットの大きいLED照明

猛暑が続いた今年の夏。エアコンを初めとした電気製品の利用に加えて電気代も高騰しており、その金額が気になるところ。

平成21年に経済産業省が発表した「家庭における機器別エネルギー消費量」を見てみると、家庭における消費電力量は「照明器具」(13.4%)が「冷蔵庫」(14.2%)に次いで第2位という結果に。家庭内の節電や省エネのためには、いかに照明器具のエネルギー消費量を減らしていくかが重要です。

そこで注目されるのがLEDではないでしょうか。LED照明は消費電力が少ないことで知られていますが、実際の消費電力となるとLEDシーリングライトは蛍光灯器具と比較して約58%ダウン※1、LED電球は白熱電球と比較すると約86%ダウン※2と、大きな違いがあります。

※1:パナソニック調べ:2005年発売100形ツインパルック蛍光灯器具と2021年発売LEDシーリングライトとの比較
※2:パナソニック調べ:LED電球LDA7L-D-G/S/Z6とJIS規格一般照明用白熱電球60形との比較。使用条件により変わることがあります。

また電気代だけではなく、買い替え頻度も少ないのでゴミも出にくくなるメリットも。サステナブルな観点から見ると、LEDはとても優れた照明器具であることがわかります。

光と音でウェルネスライフをサポートするパルック LEDシーリングライト「ライフコンディショニングシリーズ」

そんななかパナソニック株式会社は2022年9月1日にパルック LEDシーリングライト「ライフコンディショニングシリーズ」を新発売します。本製品は節電や省エネだけではなく、調光や調色、照らし分け、空間演出など、光と音の機能を備えることでくらしを整え、ウェルネスライフを提案しています。

自然光のようなあかりの切り替わりと音で、生活リズムに合わせてくらしをサポートしてくれる「生活リズムタイマー」や、ろうそくのようなゆらぎの波長を出すことで、寝る前に過ごす部屋のあかり環境を変えて健やかな深い睡眠を誘う「ゆらぎモード」など、さまざまなウェルネスポイントを搭載した本製品。なかでも注目はマインドフルネス瞑想をサポートする「マインドフルネスモード」です。

「マインドフルネスモード」はゆらぎのあかりと瞑想曲という光と音によって、おうちでのマインドフルネス(瞑想)をサポートしてくれるモード。また音声ガイドつきなので、初心者でも簡単に隙間時間にマインドフルネスを実践することが可能です。

メンタルの不調を抱えている人ほど実践したいマインドフルネス

セミナーにゲスト登壇した、一般社団法人マインドフルネス瞑想協会代表理事の吉田昌生さんによると、マインドフルネスを実践することで呼吸や体の変化に気付き、無意識に感じていることや自分の本当の気持ち、感情に気付くことができるのだそう。

忙しい日常モードから、何もしないでただそこに存在しているモードに切り替えることができるマインドフルネス。その結果、脳の過剰活動が沈静化され、冷静な判断や直感、感情コントロール機能が向上することが科学的にも証明されており、今では世界中の大手企業にも取り入れられているのです。

16年以上前にメンタルが苦しくなった経験がある吉田さん。そのときに瞑想をしてみたところ、姿勢と呼吸を整えるだけで気持ちが整うことに気付いたことが、マインドフルネスを始めたきっかけだといいます。

「瞑想をすると何も考えないのではなく、何度も同じ思考が出てくるのです。反芻思考に陥ったり、起こってもいないことを過剰に心配したりする自分の癖にも気付けるようになり、そういった負の感情を手放せるようになりました。そしてそれが楽だと気付きました。毎日忙しかったり、物事を考えすぎたりしてしまう現代人にマインドフルネスはピッタリなメソッドなのです」(吉田さん)

マインドフルネスは筋トレと同じ!継続してこそ効果を期待できる

「脳の筋トレ」とも言われているマインドフルネス。1回でも効果はありますが、継続することで脳の領域が変化し、冷静で穏やかな心の状態を保ちやすくなるそうです。

「現代人は休みの日も脳が活動していてオフになっていないため、上手なオンとオフの切り替えができていません。そのため大事なことは、意識的に呼吸に意識を向けて無になること。まずは朝や夕方の隙間時間に5分間でもやってみてください。続けていくと日常生活に取り入れやすくなり、習慣化しやすくなるかと思います」(吉田さん)

吉田さんはいつもマインドフルネス瞑想をする際には、アプリやYouTubeを選んだり、キャンドルなどを用意したりするそうです。しかし初心者からすると、こうした準備の負担は少なくなく、毎日の継続は簡単ではありません。そのため、なかなか生活に取り入れられずにやめてしまう人も多いのだとか。そのため照明や音などがワンタッチで切り替わる「マインドフルネスモード」は初心者こそ継続しやすいとお話していました。

パナソニックの「あかりから取り組むSDGs」

パナソニックグループは今回の新製品以前から、無電化地域の未来を照らすプロジェクト「LIGHT UP THE FUTURE」を通じて、あかりによってウェルネスやSDGsの課題に取り組む活動に取り組んできました。

「LIGHT UP THE FUTURE」は明かりや電力がないことで貧困から抜け出せない無電化地域の方々のために、パナソニックの再生可能エネルギーによるあかり/電力をNGO/NPOや国際機関と協力して届けます。それを活用した現地での支援プログラムを通して、「教育」「健康」「収入向上」の機会創出をすることで、貧困のない持続可能な社会づくりに貢献するプロジェクトです。

本プロジェクトは大きな結果を出していて、「教育」ではミャンマーの学校で新テストの合格率が57%から100%に向上。「健康」では、ミャンマーの診療所で夜間に出産した子どもの数が2年間で2,434人も増えたのだそう。また「収入向上」面においては、インドの女性の収入が40%上昇しています。

また、「LIGHT UP THE FUTURE」では、一般の方も参加可能な寄付型プラットフォーム「みんなで“AKARI”アクション」に取り組んでいます。本プログラムでは、不要となった本やCD、DVDなどを寄付し、それを再販売して得られた利益でパナソニック製のあかりや電力を無電化地域に届けています。

パナソニックはあかりを通して品質や省エネなど、環境への取り組みに加え、あかりそのものの質にこだわって、より豊かで健康な暮らしを実現したいと考えているのだとか。たかがあかり、されどあかり。「地球環境のために」というとどうしてもハードルは高くなりがちですが、「家の照明をLEDに取り換える」という小さな行動を取るだけでも省エネや節電になり、さらには自分自身のウェルネスな生活にも大きくつながっていくと考えれば取り組みやすいのではないでしょうか。

【ウェブサイト】パルック LEDシーリングライト(ライフコンディショニングシリーズ

The following two tabs change content below.

Life Hugger 編集部

Life Hugger(ライフハガー)は暮らしを楽しむヒントを紹介するウェブマガジンです。消費や暮らしをサステナブルな方向へと変えていきたいと考えている人に向け、サステナブルなライフスタイル、丁寧な暮らし、子育て、農と緑、健康、家事、レジャーなどに関する情報を紹介しています。
InstagramTwitter