SDGsやサステナビリティに取り組む企業が増え、各社ともさまざまな試みが行われている。大量生産・大量消費が問題視されているアパレル業界では自社製品を無料で引き取り、リサイクルやリユースするといった活動が活発だ。
顧客が使わなくなった製品の無料引き取りを実施している株式会社土屋鞄製造所は、修理が完了した同社の鞄や革小物の実店舗販売を定期的に行ってきた。今回は9月6日(水)からスタートし、全4回、約730点の製品を出品する。
これまでLifeHuggerでは、土屋鞄のリユース事業やリユース販売といった取り組みをお伝えしてきた。定期的に顧客が使わなくなった製品を無料で引き取り、東京の西新井にあるリユース専門工房で修理・メンテナンスを施す。修理が完了したものは、新品と同じ返品保証や修理サービス権を付けつつ、定価から最大半額で販売している。集められた製品たちは、状態に応じてクリーニングや保皮・補色、内装張り替えや破損パーツの交換などを実施し、新品と遜色ないクオリティを目指したものだ。
リセール品には、土屋鞄で人気の「大人ランドセル」をはじめ、過去の限定カラーや廃盤品といった同社の歴史を感じる希少品も含まれている。また、2023年度からは新たに、革小物も加え、財布やペンケースといった手に取りやすいアイテムもラインナップされているとのこと。
全4回の販売期間と販売店舗は以下の通りだ。実施期間は各店舗とも約2週間〜3週間程度、製品が無くなり次第終了する。
- 2023月9月6日(水)~9月25日(月)(開催店舗:土屋鞄製造所 西新井本店)
- 2023月10月5日(木)〜10月18日(水)(開催店舗:土屋鞄製造所 童具店・中目黒)
- 2023月11月16日(木)〜11月29日(水)(開催店舗:TSUCHIYA KABAN 自由が丘店)
- 2024月1月17日(水)〜1月30日(火)(開催店舗:TSUCHIYA KABAN 京都店)
またこれらの期間中には、持ち手の長さ変更や名入れなどをオーダーできる限定イベント「アフターサポートカウンター」も開催。修理専門スタッフと補色・レザーステンシル職人が店頭に立ち、直接修理や使い方のレクチャーなどが受けられるサービスだ。持ち込み品でも対応可能となっている。※アフターサポートカウンターの詳しい開催期間や店舗、修理費用などは問合せが必要
使うほどに愛着が湧く革製品。製造販売会社が積極的に修理やメンテナンスを実施して再販売を行う取り組みは、長年のファンはもちろん、革製品が好きなユーザーや修理・メンテナンス職人にとっても素晴らしい試みといえる。同社のこれからの活動にも注目していきたい。
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斉藤雄二
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