土屋鞄、余った革端材を使ったApple Watch専用レザーバンド販売開始。上質なコードバン素材を採用

廃棄衣料の回収やプラスチックの再利用など、サステナブルな活動は地道な努力が不可欠だが、少し味気ない気もする。環境にも優しく、つい手にとってしまいたくなる製品はないものだろうか。

株式会社土屋鞄製造所が、Apple Watch専用バンド「レザーウォッチバンド」の新シリーズを2月15日（木）より販売開始する。ランドセル製作の過程で生まれた端材を有効活用したサステナブルモデルだ。

土屋鞄のウォッチバンドは、「革のダイヤモンド」とも称されるコードバン（馬のお尻・臀部の革が使用されている素材）を使用したApple Watchバンドだ。同社製ランドセルに伝統的に採用されており、独特の光沢と高級感のある質感が魅力の素材となっている。

コードバンは、ランドセル本体に被さる蓋部分に使用されている馬革で、1枚の素材から使えるのは、そのパーツのみだ。ランドセルの形状にカットしたら、端材を次のランドセルに使うのは難しい。

希少で質の高い革素材であるため、型抜きしたあとの端材もストックしておき、Apple Watchバンドに再利用している。硬さもちょうど良く、防水加工を施しているため、腕時計のバンドとしても最適だ。

カラーはネイビー、アイビーグリーン、ガーネット、セピアレッドの4種類、サイズは38・40・41mm用と42・44・45mm用の2タイプを展開しており、Apple Watch ULTRAシリーズを除くすべてのモデルに対応している。価格は23,100円（税込）だ。

2月15日（木）朝10時から公式オンラインストアで販売開始となっている。予約販売扱いで出荷は5月予定とのこと。

ランドセル職人が1965年に創業した土屋鞄は、現在も職人が一つひとつ丁寧に製造している。カットや表面加工、ステッチなど、50年以上続く技術で仕上げたApple Watchバンドは、とても余った端材で作ったものとは思えないクオリティだろう。気になる人はぜひ、公式サイトをチェックしてみよう。

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。