古着の子ども服を一点モノに!ゴールドウィンが古着のリセールサービス「GREEN BATON」をスタート

子ども服回収サービス「GREEN BATON」

株式会社ゴールドウインは、ファッションロスゼロを目指すリセール事業・サステナブル・レーベル「GREEN BATON(グリーンバトン)」の設立を発表した。

まずは「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」と「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」のキッズ製品を対象に、クーポン券による買取サービスを実施する。スタートは7月21日(木)から。

子ども服回収サービス「GREEN BATON」

ゴールドウィンが、20〜50代の男女約1,200人を対象に実施したアンケート「THE NORTH FACE ブランド調査 報告書 【キッズ】(2022)」の結果を見ると、「着られなくなった服の実際の処分方法」の結果では、1位「お下がりとして誰かにあげる」(55.5%)に続き、2番目に多かった回答は「廃棄する」(42.8%)となっている。

子ども服回収サービス「GREEN BATON」

3位以降には「フリマアプリに出品する」や「自治体の資源回収に出す」などが並んでいる。これからは捨てるのではなく、処分方法のひとつとしてGREEN BATONが加わる。

GREEN BATONを利用する際のポイントは2つある。ひとつはクーポン券による買い取りを行うことで、株式会社ゴールドウイン直営店では引き続き買い物が可能となること。

もうひとつは、買い取った子ども服に新しい活躍の場が与えられることだ。ワッペンやあて布にする「リペアカスタム」、使用できるパーツを集めて新しい製品を作る「アップサイクル」、原料として再利用する「原料リサイクル」など、回収した服によってさまざまな活用方法を検討していくとしている。

ごみとして廃棄される服も回収対象に含まれており、回収後はGREEN BATONの新しい製品として販売していく予定だ。リセール製品にはバトンをイメージした”グリーンの引き手やネーム”が施され、他では手に入らない「一点もの」としての魅力も持っている。

子ども服回収サービス「GREEN BATON」

買取対象店舗は、北は北海道、南は沖縄まで全国のTHE NORTH FACE、HELLY HANSENの直営店15店舗。リセール製品販売開始予定日は、2022年11月ごろ、販売店舗は未定となっている。また、参加ノベルティとして、アイロンで簡単に接着可能な「オリジナルリペアワッペン」もプレゼントされるとのこと。(※無くなり次第終了。プレゼント条件の詳細は要問い合わせ)

子ども服回収サービス「GREEN BATON」

THE NORTH FACE事業1部エキスパートの畑野 健一氏は、自身の経験からキッズウェアが1〜2年でサイズアウトし、着られなくなっていく様子を課題視していたのだという。THE NORTH FACEが扱っているようなアウトドアウェアは、子ども服でも決して安いものではない。サイクルの早い子ども服に新しい価値を与え、ユーザーにも地球にも優しいものになるような取り組みとして「GREEN BATON」を企画した、とコメントしている。

株式会社ゴールドウインは、2009年より同社製品を回収しリサイクルする「GREENCYCLE(グリーンサイクル)」事業に取り組んでいる企業だ。今回、子ども服も加わり、さらに取り組みの幅を広げたかたちとなった。ファッションロスゼロの実現に向けた、今後の動向に期待していきたい。

【参照サイト】:株式会社ゴールドウイン
【関連ページ】:【2022年】着なくなった服、捨てるの待って!常設で衣服回収を行うアパレルブランド13選
【関連ページ】:サステナブルに洋服を手放そう!ノーブランドを買い取ってもらえるおすすめショップ8選
【関連ページ】環境にも家計にもやさしい「お下がり」をもっと使おう!子ども服を譲るときのマナーも解説

The following two tabs change content below.

斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。