生活クラブ連合会は、運営するスーパー「デポー」にて、液体石けん類の量り売り販売を開始した。初回は東京都の「デポー石神井」、神奈川県の「つなしまデポー」と「ちがさきデポー」の3店舗となっている。8月からスタートし、順次拡大していく予定だ。
量り売り対象アイテムは、ハンドソープ、ボディシャンプー、キッチン用液体石けん、洗濯用液体石けんの4品目だ。持参した容器に利用者が自ら入れるセルフサービス形式となっており、計量器で測ってから精算を済ませる。
その他の注意点として、最低購入量は20gから、計量後はラベルマシンでラベルシールを印刷し、レジにて会計を行う必要がある。
2022年8月スタート時点での価格は以下の通り(価格はすべて税込)。
- ハンドソープ:83円/100g
- ボディシャンプー:64円/100g
- キッチン用液体石けん:48円/100g
- 洗濯用液体石けん:41円/100g
各アイテムを個包装で販売した場合と、量り売りした場合のプラスチック削減量比較も公開している。各10kgあたりでハンドソープがプラ削減量58.2%(38袋分)、ボディシャンプーが同48.4%(約18袋分)、キッチン用液体石けんが同49.5%(約22袋分)、洗濯用液体石けんが同8.8%(9袋分)とかなり削減できそうだ。
1個あたりの量が大きい洗濯用液体石けんを除くすべてで、約50%まで削減できている様子がわかる。そのぶんだけ、100g単価あたりの価格にも反映されているのではないだろうか。
デポーでは、生活用石けんのほかにも、健康・環境に配慮したさまざまな取り組みを実施しているスーパーだ。レジ横には、利用者同士でシェアして使うエコバッグや、魚などを包む古新聞紙、強度が高い米袋を再利用したレジ袋などを置くようにしている。これらはすべて生活クラブ連合会が推進している3R(リデュース・リユース・リサイクル)の方針に則ったものだ。
野菜類はバラ売りと紙包装へとシフトし、回収して再利用する。値札シールはカード型に変え、貼らずに添えるだけだ。
同組合が運営している食材宅配サービス「生活クラブ」が、首都圏や近畿、東海など多くの地域でオリコン顧客満足度1位を受賞するなど、健康と環境に配慮しながらも、ユーザーの満足度を満たすサービス展開を行っている事例も増えてきているように感じる。サステナブルな社会の実現には、まだ多くの課題が残されている。今回の取り組みのような小さな変化を今後も伝えていきたい。
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斉藤雄二
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