国内最大級の産地直送アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社雨風太陽は、再生可能エネルギー事業「みんな電力」と協働した個人向けの電気販売事業「ポケマルでんき」をスタートさせた。CO2を排出しない再生可能エネルギー100%の電気を個人に供給すると同時に、ポケマル提携農家たちの新しい収入源としても機能する。
提携農家には事前に太陽光パネルを設置してもらい、農業用と販売用の電力を発電する「ソーラーシェアリング」という方法を採用。立体的に土地を活用することで、農業と太陽光発電の両方を行うと同時に、作物に合わせた適切な日照量を調整していく仕組みだ。「ソーラーシェアリング」は、耕作放棄地の有効活用にもつながるほか、災害時の対策としても一定の効果が期待できるとして注目されている。
消費者には、ポケマル登録生産者の電気(ソーラーシェアリング)と、その他の太陽光、風力、水力、バイオマス発電所で発電した電気を、「みんな電力」を通じて供給する。ポケマルは媒介事業者として、ユーザー側にサービス提供するという仕組みだ。
![生産者が作った再エネ100%電気を供給する「ポケマルでんき」](https://lifehugger.jp/wp-content/uploads/2122/07/sub1-e1659062900394.png)
契約料金プランは、基本使用料・従量料金・燃料費調節相当額・再エネ割賦金・ポケマルでんきサービス料(500円)という構成だ。一般的なプランと比べても、そこまで大きく変わる印象はない。大手電力会社と同様の燃料費調整額を採用しているため、一般的な電力会社と同じような使い勝手で利用できる。
![生産者が作った再エネ100%電気を供給する「ポケマルでんき」](https://lifehugger.jp/wp-content/uploads/2122/07/be9d6c2743ca90b6a40b86a0bd8d41f9-e1659062971822.png)
画像出典:ポケマルでんき
例として、中部エリアの従量料金を見ると、120kWhで20.83円/kWh、121〜300kWhで25.25/kWhとなっている。※従量電灯B、30Aでのシミュレーション結果
冒頭で紹介した通り、発電所からの電力もポケマル登録生産者からの電力もすべてCO2排出のない、100%再生可能エネルギーで構成されている。また、月々の電気代から毎回100円を気候変動などが原因で生産活動に影響を受けた生産者へ、支援金として寄付されることとなっている。
供給エリアは北海道、北陸、沖縄、離島を除く全国に対応可能。検針票があれば、最短5分ほどで申し込みが完了し、現在の電力会社への連絡や電線工事も必要ないとのこと。
電気を供給する登録生産者たちのコメントを見ると、「太陽光発電システムの下で農薬・化学肥料不使用の農業や畜産を行うことで、水も土も空気も汚さずにクリーンなエネルギーや食材を供給できる(株式会社グリーンウィンド/菅谷英位氏)」や「『自然エネルギー×農業』のビジネスモデルを確立することで農地の価値を高め、耕作放棄地増加を食い止められるかもしれない(株式会社つなぐファーム/富岡弘典氏)」など、ポジティブな声が寄せられているようだ。
![生産者が作った再エネ100%電気を供給する「ポケマルでんき」](https://lifehugger.jp/wp-content/uploads/2122/07/sub3-2-e1659063027382.jpg)
ポケマルでは、7月27日(水)〜10月25日(火)の期間中に「ポケマルでんき」を申し込んだ人を対象に、ポケットマルシェでの注文で使用可能な送料無料クーポン1年分(毎月1枚×12ヶ月分)をプレゼントというビッグキャンペーンも開催中。再生可能エネルギーに切り替えたい人も、ポケットマルシェを使ってみたい人も、ぜひ検討してみてはどうだろう。
【ウェブサイト】ポケマルでんき
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斉藤雄二
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