オンワードがアップサイクル作品の販売をスタート。渋谷ヒカリエで作品の展示イベントも開催

株式会社オンワードホールディングスから、回収衣料品を生まれ変わらせたアップサイクル作品が誕生した。

作品は、「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッションウィーク東京)2024 A/W」の公式会場である渋谷ヒカリエにて展示される。展示期間は、3月14日(木)から16日(土)までの3日間。気に入ったものは、公式通販サイトから購入可能だ。

同社では、着なくなった同社製の衣料品を利用者から引き取り、可能な限りリユース・リサイクルするための取り組みとして「オンワード・グリーン・キャンペーン」を行なっている。その結果、2023年上期までに、約140万人の利用者から約730万点もの衣料品が集まった。

アップサイクル・アクションの流れ

こうして集まった衣料品は、大手製紙工場の代替エネルギーとして利用したり、リサイクル毛布や軍手を生産したりして世界の被災地支援に役立てている。また、一部の衣料は販売し、その収益のすべてを環境・社会貢献活動に活用している。

そして、新たにスタートさせたのが、今回の「Upcycle Action(アップサイクル・アクション)」だ。これは、不要になった衣料品から新たな価値を生み出すプロジェクトである。

今回はその第一弾として、回収した衣料品の中から“デニム”を使用したアップサイクル作品を約150点制作。そのどれもが、ファッション企業としての社員たちのクリエイション力や生産技術力を活かした、世界で一つだけのものとなっている。

さらに今回は、ゲストクリエイターとして、「nisai(ニサイ)」 の松田直己氏、「Maison Shun Ishizawa(メゾン シュン イシザワ)」 の石澤駿氏・HARU(ハル)氏の3人も参加。同イベント期間中、彼らの作品も展示される。

様々なアーティストたちへの衣装提供やコラボ制作などで活躍している彼らの作品にも期待したい。

松田直己氏

nisai:松田直己氏

石澤駿氏・HARU氏

Maison Shun Ishizawa:石澤駿氏・HARU氏

アップサイクル商品にはそのユニークさと希少性があり、デニムは耐久性と使い込むほどに味わいが出てくるのが魅力である。サステナブルな消費やファッション、一点物に興味がある人は会場に足を運んでみよう。

アップサイクル作品の展示イベントの詳細

  • 展示期間:2024年3月14日(木)~ 16日(土)
    ※3月14日(木)13時~20時
    ※3月15日(金)11時~20時
    ※3月16日(土)11時~18時30分
  • 会場:渋谷ヒカリエ8F 8/COURT(東京都渋谷区渋谷2-21-1)
    「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W」公式会場
  • 公式通販サイト:ONWARD CROSET(オンワードクローゼット)
    ※2024年3月14日(木)から販売開始

【参照サイト】オンワード・グリーン・キャンペーン
【参照サイト】Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W
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あゆみ

元英語講師。英語を通して異文化を知ることで、改めて“日本”にも着目。日本の歴史や文化の中にあるサステナブルな考え・モノに心惹かれる。風呂敷、手ぬぐいを愛用。日本茶検定1級。大阪在住ライター、1児の母。