東急不動産株式会社は、同社が所持する広域渋谷圏のテナントに贈られた祝い花をドライフラワーにアップサイクルして販売する「祝い巡り花」プロジェクトを、2024年8月3日(土)より開始した。これは、まだきれいな状態であるにも関わらず廃棄されてしまう祝い花の有効活用を目的としている。
プロジェクトで製作されたドライフラワーが実際に販売されるのは、「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」と東急プラザ原宿「ハラカド」内。Forestgate Daikanyamaのテナントであるフラワーショップ「ALL GOOD FLOWERS(オール グッド フラワーズ)」と共同で実施する。
ALL GOOD FLOWERSが販売する祝い花を購入すると、施設やオフィスに届けられる。その後、一定期間飾られた祝い花をALL GOOD FLOWERSが自ら回収し、アップサイクルしたドライフラワーが、ALL GOOD FLOWERSの店舗で再び販売されるという流れだ。
ドライフラワーのサイズや価格、具体的な販売店舗は以下の通り。
- 販売場所:CIRTY FLOWERS(Forestgate Daikanyama内)、ALL GOOD FLOWERS LAB/KIOSK(東急プラザ原宿「ハラカド」内)
- サイズ:Lサイズ、Sサイズ
- 価格:Lサイズ 2,200円、Sサイズ 880円(どちらも税込)
花き業界では販売されずに廃棄される「ロスフラワー」が、長年の課題となっている。東急不動産は、役目を終えた祝い花もロスフラワーの一種と考え、アップサイクルすることで資源の有効活用と環境負荷の低減を目指す。
今回、ALL GOOD FLOWERSらがテナントを構えるForestgate Daikanyamaは、「緑/環境サステナブル」と「食」をキーワードとした複合施設。また、クリエイターを育成・支援・共創するプラットフォームとして新設された東急プラザ原宿「ハラカド」では、個性豊かな70以上の店舗が新しい体験価値を提供している。
そんな魅力的な店舗が集まるエリアで、贈られた花束を再びドライフラワーとして循環させるプロジェクト。新しいものを作り、それらを販売するだけでなく、少し手を加えてもう一度価値を見出す活動が、持続可能な社会につながっていくのだろう。
アップサイクルされたドライフラワーは、誰でも購入可能だ。見かけた人はぜひ手にとってみてはいかがだろうか。
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斉藤雄二
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