Nature株式会社は1月25日(水)、次世代HEMS(ヘムス)の「Nature Remo E(ネイチャーリモイー) 」をアップデートした。今回のアップデートにより、エコキュートとV2Hシステム(Vehicle to Home、電気自動車に蓄えられた電力を、家庭用に有効活用すること)が自動化される機能が追加される。また、自家発電システムを導入している家庭向けには、「自家消費スコア」の表示機能も同タイミングで実装している。

Nature Remo Eとは、コンセントに挿すだけでHEMSを簡単に導入できる単一乾電池1個ぶん程度のデバイスだ。HEMSは、Home Energy Management Systemの略で、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムのこと。電力の消費状況や電力料金、太陽光発電設備の発電・売電状況、蓄電池の充電量・放電量をリアルタイムに計測し、スマホアプリ「Nature Remoアプリ」から確認することができる。外出先から蓄電池やVE充電器のコントロールすることも可能だ。
また、さまざまなメーカーの白物家電、設備系機器などをIoT化できるホームネットワーク規格「ECHONET Lite(エコーネット ライト)」や、別売のスマートリモコン「Nature Remoシリーズ」と連動させることで、家中のデバイスをさらに有機的に制御可能となる。スマホアプリに各対応機器を登録し、太陽光パネルの自家発電量や、エコキュートの時間による管理、EV充放電の自動管理機能などを備え、無駄のない運用を可能にする。
身近なところでいうと、iPhoneの「バッテリー充電の最適化」が良い例だろう。ユーザーが日頃iPhoneをいつ、どんなタイミングで、どれくらい充電しているか(またはバッテリーでどのくらい使っているか)をソフトウェアに学習させ、充電器に挿しっぱなしになっていても80%で充電をストップする。この機能により、過放電を防ぐことでバッテリーへの負荷や無駄な電気を使わずに済むという機能だ。
こういったかゆいところに手が届く機能を、家庭のさまざまな機器に備えることで電気代の節約に繋がり、財布にも環境にも優しい暮らしを目指したのがNature Remo Eである。

今回のアップデートでは、エコキュートやV2Hシステムのオートメーション化が可能となった。例えば、電気料金が安価な時間帯にEV充電を積極的に行ったり、太陽光パネルなどの自家発電量減少や電気代が高くなる一定の時間帯はEVの蓄電池を自動的に家庭の電気に回すといった具合だ。給湯器なら、日中の余剰電力が発生した時点で湧き増しを行い、天候悪化で余剰電力が少なくなった時点で、湧き増しを自動停止するといったことも可能。
まだまだ大きな割合を占める家庭部門の”エネルギーロス”は、Nature Remo Eのようなデバイスの登場によって、これから徐々に最適化されていくのではないだろうか。今後のさらなる普及に期待したい。
【参照サイト】Nature Remo E
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斉藤雄二
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