CO2削減に貢献!ヘリテッジ、アップサイクル生地でイベントTシャツを製作

AWS Summit Japan 2024 スタッフTシャツ

ファッションブランドを展開するヘリテッジ株式会社が、6月に開催されるAWS(Amazon Web Services)クラウドの日本最大のイベント「AWS Summit Japan 2024」のスタッフTシャツを製作することとなった。Tシャツは、同社のサステナブルな取り組みの一環として、アップサイクル素材で製作される。

同社が運営するブランド「CRAFSTO(クラフスト)」では、ジェンダーを問わず楽しむことができるファッションやアイテムを製作している。また、素材や加工などの製作過程では、人や自然を犠牲にしない持続可能なものづくりを重視。今回のTシャツ製作も同様に、社会や環境に貢献する “未来を見据えたモノ” となっている。

一般的に、製品を生産する過程で発生した切れ端や余った生地は、焼却処分されることがほとんどだ。焼却時には、二酸化炭素が発生するので環境負荷が大きくなる。また、製品の縫製を海外に発注することも多く、完成した製品を輸送する際にも多くの二酸化炭素が排出されているのが現状だ。

そのような状況を打破すべく生まれたのが、今回のアップサイクル素材でTシャツを製作するというプロジェクトだ。今回製作するTシャツには、生産工場にて処分予定となった生地が活用される。処分するものが減ることで、焼却による二酸化炭素の排出量の削減に貢献している。

また、アップサイクルに必要な生地の調達から製品の縫製まで、すべて国内で行われる。そのため、海外からの輸送にかかる二酸化炭素の排出量も削減することができる。さらに、国内の雇用の機会を新たに創り出し、経済の活性化にもつながっていくのだ。

こうした取り組みの結果、一般的な海外製のイベント用Tシャツの製作と比較して、今回の国産のアップサイクルTシャツの製作では二酸化炭素の排出量を90%以上も抑えることができた。

※GHG排出量試算に当たっての前提条件

  • これまでのケース:中国広州(20tトラック積載量100%)~上海港(コンテナ輸送船)~神戸港(4tトラック積載量75%)~国内配送の運搬にてGHGを試算
  • 今回のケース:残反利用のため、生地調達時のGHGは発生しないと仮定。国内での染色については4tトラック積載量75%と仮定

今回製作されたTシャツは、6月20日(木)・21日(金)に幕張メッセで開催される「AWS Summit Japan 2024」で活躍することとなる。同サミットは、Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスに関しての情報を学んだり共有したりできるもので、毎年述べ30,000人が参加する日本最大のイベントだ。

2日間で開催されるセッションや展示ブースは400を超えており、それに関わるスタッフも相当数のものとなる。そのような場で、処分予定のもったいない生地がアップサイクルされて活躍するというのは嬉しいものである。

今後もさまざまなイベントや学園祭などでTシャツを発注したり、お揃いの服を用意してユニフォーム代わりにしたりする場面があるだろう。そのような際は、そのアイテムが社会や環境にとってサステナブルなものかという点にも着目してみてはどうだろうか。

【参照ページ】【ヘリテッジ株式会社】AWS Summit Japanでサステナブルな取り組みを実施
【参照サイト】AWS Summit Japan
【関連ページ】着なくなった服、捨てるの待って!常設で衣服回収を行うアパレルブランド13選
【関連ページ】服を捨てずにリサイクル!おすすめの寄付先や問題点も

The following two tabs change content below.

あゆみ

元英語講師。英語を通して異文化を知ることで、改めて“日本”にも着目。日本の歴史や文化の中にあるサステナブルな考え・モノに心惹かれる。風呂敷、手ぬぐいを愛用。日本茶検定1級。大阪在住ライター、1児の母。