東京藝大の院生が、土とのつながりを考える展示とワークショップを開催

土染め

衣食住の側面から持続可能な暮らしについて模索・研究し、実践する協働ラボ「élab(えらぼ)」。キッチンとリビングのふたつのラボがあり、食の未来を提案するキッチンラボは、食のローカルサーキュラーエコノミーをテーマにした研究開発空間で、これからの食のありかたを考える場となっている。また、未来の暮らしを探るリビングラボでは、所属や専門を問わず、すべての人が一生活者として小さなことから「持続可能な暮らし」を実践できるワークショップを開催している。

今回élabを利用し、「土」をテーマにした展示とワークショップが開催される。

主催するのは、東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻で学ぶ学生のふたりで、うちひとりは弊社のメンバーだ。

ふたりは現在、大学のキャンパスがある茨城県取手市を中心に、食、コミュニティ、季節、自然をテーマに、足もとにある多種多様な「色」を様々なメディアに織り込み、土に降りて自分がいま立っている場所について再思考する機会を作るプロジェクト「SHIKI-ORIORI ~色を織り織り・土に降り降り~」を展開している。

展示は12月11日(日)から18日(日)までで、土を用い、じぶんが日々食べているものや、触れているもの、使っているものと足もとにある土とのつながりを再考するインスタレーション作品(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)になっている。土は、élabのキッチンラボで提供されている食事に使われている東京都青梅市のオーガニックファーム「Ome Farm(オウメファーム)」の野菜が育っている土や、ふたりが通う取手キャンパスの土を利用する。

また12月18日に行われるワークショップでは、流行に左右されない良質なカットソーの日常着を扱うブランド「余白 yohaku」から提供してもらった綿100%の端切れを使用し、Ome Farmの野菜が育っている土でランチマットに土染めを行う。土染めをした後は、同じ土でできた平皿で、Ome Farmの野菜を使用したスイーツを食べながら、土染めや、土から作るお皿の話、土に関する活動についての話を聞くことができるそう。

忙しい毎日を過ごしていると忘れてしまいがちな人間と土との関係性。今回のイベントは、触れたり、食べたり、嗅いだりと、普段あまり意識して使っていない五感を刺激することで、人間と土との関係性に想いを巡らせることができる豊かな時間になりそうだ。

土染め

ワークショップ開催概要

日程:2022年12月18日(日)
時間:14:00-17:00
参加人数:6名
参加費:5,000円(材料費込み。出来上がったランチマットは持ち帰ることができる)+ワンスイーツまたはタコスとワンドリンクオーダーが必要。
要持込:エプロンや汚れても良い服装(必要な材料や道具は用意されている。)

スケジュール

14:00 自己紹介、ワークショップの流れ説明
14:30 土染めワークショップ
15:45 「SHIKI-ORIORI ~色を織り織り・土に降り降り~」活動紹介
16:15 スイーツとお茶の時間
17:00 解散

【参照サイト】élab 循環文化ラボ 土染めワークショップ SHIKI-ORIORI presents
【参照サイト】élab

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Life Hugger 編集部

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