黒留袖がドレスに生まれ変わる!季縁、神戸で期間限定ポップアップストアをオープン

コクーン

昨年は「鬼滅の刃」の大ヒットで和装への注目が集まったが、着付けの技術と知識が必要な着物を着るのはなかなかハードルが高い。成人式や結婚式で着用した着物が、長年箪笥の肥やしになっているという人も少なくないだろう。しかし、上質な生地に美しい柄があしらわれた着物を活かせないままにしているのは、大変もったいないことである。

眠ったままの着物に目をつけ、オートクチュールドレスやワンピースなどにアップサイクルし、オンラインショップで販売しているのが、京都発の着物アップサイクルブランド「季縁-KIEN-」だ。同社は「持続」と「継承」をコンセプトに、使われなくなった着物を現代の衣生活に蘇らせ、古き良き日本の美意識の継承を目指している。

その季縁が、8月18日(水)~8月24日(火)までの期間限定で大丸神戸店にポップアップストアをオープンする。ストア内では、黒留袖ドレスを中心に、人気のコレクションの試着や、好みや用途に合わせた仕立ての相談が可能。また、使わなくなった着物を持ち込んで、アップサイクルの申し込みもすることも可能だ

カシュクール

ストアに展示されるコレクションは、着物の袖のようなデザインが特徴的な「Plume(プリュム)」や、アンティーク生地を贅沢に使った帯がアクセントになっている「Cache-coeur (カシュクール)」など、さまざま。昭和50~60年代に作られた、質の良い留袖を中心に作られていて、パーティーや芸術鑑賞といった華やかな場にぴったりの装いとなるだろう。

体のラインをきれいに出せる「Onepiece (ワンピース)」や女性らしい丸みを帯びたシルエットが人気の「Cocoon (コクーン)」は普段使いもできそうだ。

ひとつの着物を仕上げるために、熟練の職人は数多くの工程を踏んでいる。現在では再現できない技術や繊細な刺しゅう、鮮やかな色彩を携えた着物の素晴らしさを、新しい装いで感じてみてはいかがだろうか。誰でも気軽に袖を通せる季縁のコレクションは、毎日でも着たくなりそうだ。

【参照サイト】季縁-KIEN-

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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。