「冬は暖かく、夏は涼しい」といった高性能住宅が注目を集めている。断熱性や気密性を高めつつ、採光や空調計画をしっかりと行うことで、少ないエネルギーで1年中快適な空間を維持できるよう設計されたものだ。
とはいえ、注文住宅や大手ハウスメーカーが売り出している規格住宅のような一部だけのもので、賃貸暮らしだと難しいと考えてしまいがちだ。
しかし、近年は賃貸でも高性能化が進んでおり、持ち家を取得する予定がない人でも気軽に契約して暮らすことができるようになるかもしれない。
今回紹介するのは環境共生型の賃貸住宅「鈴森village(すずもりヴィレッジ)」。高断熱・高気密の建物に、高効率エアコンや節水トイレ・蛇口・シャワーといった省エネ設備を備え、エネルギーロスの極めて少ない仕様となっている。このため入居者は、同等の広さを持つ住宅と比べて光熱費が抑えられるうえ、夏涼しく冬暖かい快適な暮らしを享受できる。
各居室には、シンク付きのアウターリビングやリモートワークにも使える広い踊り場など、アフターコロナを想定した多目的スペースを盛り込み、敷地内には、至るところに植栽を設置。
住戸26室とテナント4軒が入った複合施設となる予定で、場所は東武東上線・東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線「和光市」駅から徒歩5分。居室は 1人暮らし向けのアウターリビングが付いたRC造1LDKやファミリー向けの2〜3階木造メゾネット2LDKなど数種類用意されており、家賃は共益費込で170,000〜218,000円で、専有面積は約56〜92平米程度になるとのこと。
賃貸住宅を選ぶ際は、家賃、立地、部屋の広さ、間取り、設備、築年数などが主なものであった。エネルギー価格が高騰している昨今のような状況下において、高断熱・高気密などの住宅性能も検討される時代もそう遠くないのかもしれない。
斉藤雄二
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